昭和の日海ほほづきの詩を朗読 中山純子 草刈女青ほほづきは刈り残し 内海良太 網ほほづき昔噺に鬼の出て 増成栗人 ほほづきや昼の敦賀の写真館 山田六甲 ほほづき裏庭に実り幾本か アロマ 糸瓜水一升瓶の腰にまで 天野美登里 月明に糸瓜の水の湧きに湧く 木下ふみ子 山裾の薄暮に映える蕎麦の花 青野安佐子 ちらちらと日差し…
弓なりの躰の形よバナナ剥く 各務耐子 兜太に倣う朝のバナナとコーヒーと 東英幸 スーパーで皮の色良きバナナ買う アロマ 一人旅バナナ一本買ふことも 安原葉 留守番の昼餉とバナナの房出さる 中島秀夫 下町の祭バナナに色塗つて 小林愛子 門司港のバナナ倉庫の秋彼岸 深澤鱶 接待にいただく島の青蜜柑 中野たけみ お接待の甘き梅干いただき…
水たまりひとつひとつの夕焼けて 岡部名保子 夕焼けや農夫がひとつシルエット 鎌田悟朗 郷愁の夕焼け空に飛ぶ烏 アロマ 海夕焼見せるサービスローカル車 柴野静 夕焼や植ゑ残りたる田一枚 向佐幸子 夕焼の空おしみつつ雨戸閉ず 田坂和義 夕焼けに押されて帰る散歩道 松嶋一洋 俄か雨夏萩揺るる宝巌寺 市幸子 夏萩のこぼるるあたり日射…