「白 酒」の日記一覧

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「雛祭り」 Ⅱ

 (春を先取り雛祭りの日記です)  【再掲載】    「雛祭り」     2016年2月25日  雛祭り白酒飲んでご機嫌よ         あられ五色の甘き味わい  子供が小さな頃  雛祭りに戸棚から  金杯(金色の杯)を出して  白酒を注いであげました  ご機嫌で飲んでいましたね  霰も美味しく何やら楽しくて  木目込み人形の親王飾りの …

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諸喝采風に揺れ今日入園日

    「アロマ」の句  春の雨優しく傘をぬらす朝   花冷えに桜満開続きけり  池巡る桜の花の美しさ  八重桜毬の如くに落花して  「東行庵」晋作もちを売る茶店  春の海薄い蒼さに底見えて  囀りの愛らし郷里の鶯  花冷えの春に桜満開よ  諸喝采風に揺れ今日入園日  木蓮のミルキーハワイとこんもりと  柵買って切り分け夕餉に鰤刺し身  鰭酒や河豚の刺身に舌鼓 …

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雛の家雪洞灯す夕間暮れ 

 男の子かたまつて来る雛の家  樋口英子  棚田への登り口なる雛の家  青山丈  裏口に海が来ている雛の家  坪内稔典  雛の家 赤毛氈が眩くて  アロマ  さきがけて夕づく波や雛の家  小形さとる  片言の子に湧き立てる雛の家  和田和子  雛の家の曲り廊下の黒びかり  垣岡暎子  雛の家着飾る幼子ちらと見え  アロマ  青藍の夕空かかげ雛の家  小谷延子  …

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雪の街優しくユトリロ思わせて

 さらさらと鯛茶ですます昼の雪  能村登四郎  パリの街昼から夜へ春の雪  高木晴子 花 季  昼の雪音なく静かに降り積もる アロマ  家ぢうのものかげ淡く昼の雪  長谷川櫂 天球  山口と標札昼の雪格子  山口誓子  雪を来て地階灯れり昼まばゆく  三橋鷹女  雪の街優しくユトリロ思わせて アロマ  朝降りて昼とけし雪沈丁花  細見綾子  昼よりも明るき夜の雪を掻く  北光…

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夜の雪ふわりと積り童話めく

 あたゝかき昼岳上に雪残る  山口誓子  さらさらと鯛茶ですます昼の雪  能村登四郎  箱根にて雪降る昼に大浴場  アロマ  笛の音が脳裏かすめる雪の昼  大井雅人 龍岡村  白酒やどんどこ降つて昼の雪  大峯あきら  毛皮著て昼を寝しづみ雪の汽車  大橋櫻坡子 雨月  昼の雪見る間に積る屋根の上  アロマ  玉子焼き甘く仕立てて昼の雪  アロマ  雪の外あざやかにあり昼の家…

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儚くも空蝉の飴色の艶

 葵咲き紀州蒔絵の黒き艶  渡辺守夫  庵さびれゆくにつけても冬日艶  高木晴子  伊賀人の土間艶やかや梅擬  皆川盤水  一粒の大粒の艶丹波栗  中山純子  艶やかな色の手の爪桜貝  アロマ  雨に伏す残菊にして黄なる艶  米谷孝  雨後の日に艶厚くせり黒牡丹  飯島晴子  炎天に訣る洋傘の絹の艶  津田清子 礼拝  燕来てより艶めける橋の反り  能村登四郎  艶あるは妻…

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揚羽蝶数匹近くを飛び交って

    「アロマ」の句  朧月宵に仄かな光帯び  花冷えの境内に来て写真撮る  車窓に枝垂れ紅梅鮮やかに  梅園に和んで家族逍遥す  春雨に鶯鳴いて厨窓  揚羽蝶数匹近くを飛び交って  藤色のセーターを着て春麗  生垣に赤い新芽の輝いて  春の雪どさっと積り大わらわ  海透けて潮蒼々春の旅  無人駅ホームに菜の花一両車  春の雪朝刊冷たく袋入り      「篠田悌二郎…