「茗荷竹」の日記一覧

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忘れ霜朝の漬物辛し和え

 意に背く風窺へり茗荷竹  保坂加津夫  ねんごろに落葉を除く茗荷竹  阿部ひろし  今が旬酢味噌で食べる茗荷竹 アロマ  庭の隅待つこともなき茗荷竹  阿部ひろし  朝餉には爽やか風味茗荷竹  アロマ  茗荷竹日に日にほどけ庭の隅  島純子  庭畑に走りと見ゆる茗荷竹  君島栄子  時無しの木瓜に紅刷く忘れ霜  岩崎きゑ子  美しき老いとはあるや忘れ霜  能村…

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茗荷竹 ザクザク刻んで味噌汁に

 妻癒えてきし家うらの鴬菜  皆川盤水   歯切れよく朝の始まる鶯菜  大槻久美  客ありて摘む菜園の鶯菜  深見けん二  鶯菜洗ふ夕日が山羊鳴かせ  米川欣秀  すっと伸びたる小松菜歯切れよく  アロマ  土筆とうぐいす菜の玉子とじ  アロマ  行く先や旅の日数の鴬菜  井上井月  鴬菜洗ふや噴井(ふきい)あふれしめ  大竹孤悠  鶯菜放ちひとりのお味噌汁  副島いみ子 …

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蓋取れば手鞠麩菜花のお吸い物

 これこそは寒の土筆よ小吸物  及川貞 夕焼  柚子と葱載せ鯛の御吸い物  アロマ  和布入れ掻き玉汁の御吸い物  アロマ  はらわたの黒きサョリを吸物に  穴井太 原郷樹林  吸物にいさゝか匂ふ花柚かな  正岡子規  筍と海老の吸い物木の芽載せ アロマ  吸物に湯葉の黄みどり春しぐれ  鷹羽狩行  御椀に浅蜊の吸い物葱散らす アロマ  和布入れ鯛の吸い物白髪ねぎ  アロマ …

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オーブントースターで目刺し焼く朝餉

 うぐひすや朝餉の卓に茶碗蒸し  水原秋櫻子 蘆雁  きのふの白魚にて朝餉をし夫婦  梅林句屑 喜谷六花  けさ秋の島の朝餉のもづく粥  茂里正治  しみじみと朝餉のゆたか終戦日  山下美典  チーズドリアに朝餉の庭の涼しかり  菅野イチ子 『花漆』  チンと鳴る朝餉余寒のドル相場  大西やすし  モズク粥美味宿の夕食に  アロマ  はて薬飲みしか小春の朝餉あと  高澤良一 随笑…

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茗荷竹大葉と刺身の端に

 黒牛にかつと夏来て桑畑  臼井千鶴  早春の火を焚いてゐる桑畑  永方裕子  桑の花芽に先んじて咲きにけり  細木芒角星  とろとろと湖に日が落ち芦若葉  清水行雄  若蘆にうたかた堰を逆ながれ  杉田久女  湯がへりの東菊買ふて行く妓かな  長谷川かな女  勅使門径には樫の花こぼれ  伊藤冨美子  赤樫の花と思わず空淡め  松田ひろむ  バイカルの勿忘草に空高し  依田明倫 …