「山 女」の日記一覧

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英彦山駅の店に山女のお造りを

 今年またうやむやに梅雨はじまりぬ  鷹羽狩行  物漬くる妻の明け暮れ梅雨はじまる  藤原たかを  梅雨めいて紫陽花蒼く冴え冴えと  アロマ  梅雨めくやカレーうどんに杉の箸 小川玉泉  窓拭に梅雨めく雲の低くあり  永見嘉敏  送られて出て門灯の梅雨めける  岡本眸  ステーキの下さりげなく夏大根  稲畑廣太郎  夏大根葉のふさふさも貰ひけり …

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花吹雪大方は地に散り敷いて

 花吹雪大方は地に散り敷いて アロマ  いちにちの大方餅を焼く匂ひ  桂信子 花影  からすうり大方読めぬ芭蕉句碑  百合山羽公 樂土以後  そら豆の大方莢の嵩なりし  稲畑汀子  ともし灯に来るは大方沼の虫  高野素十  大方の星座煌めく冬の宵 アロマ  山桜大方山を染め上げて アロマ  ペガサスの大方形や露の上  山口誓子  ゆく秋の大方は四十近き友  桂郎  ラグビーの…

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水鏡煌めく春の驕りかな

 青桐の實の霜枯れて水鏡  竹田 節  青鷺の八頭身を水鏡  高澤良一 宿好  静けさは子の水鏡われ秋思  中村明子  早乙女や朝澄む小田の水鏡  瓢子  滝となるまでせせらぎの水鏡  野中亮介  達磨忌や自剃にさぐる水鏡  其角  誰がための秋天を置く水鏡  原裕 葦牙  蝶昏れて水鏡に棲む貌ひとつ  河原枇杷男 蝶座  水鏡日差し優しく微笑する  アロマ  春灯も吾も沈み行…

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ブルージュの春の運河に灯り揺れ

 水鏡ゆるがず山女癇走る  中戸川朝人  水鏡鮎澄むほどに吾も澄みぬ  太田鴻村 穂国  水鏡暗し天に繁るは何ならん  河原枇杷男  水鏡割つて着水飛来鴨  石井いさお  水鏡見てやまゆ(眉)かく川柳  田捨女 (1634-1698)  水鏡見るがごとくに藺を植うる  吉富平太翁  水鏡見るそだちなし蜆取り  千代女  水鏡拭いさりたき老いがあり  宇川啓子  涸れ残りたる水鏡暮…

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瑠璃色の夜明け水鏡光りつつ

 いちはやく秋夕焼の水鏡  東野昭子  さざれいし陰より落つる潮水鏡  夏石番矢  をだまきに水鏡侍す晶子の忌  鍵和田[ゆう]子 浮標  渦笑窪消え水鏡寡婦に冴ゆ  香西照雄 対話  下萌のこゝに佇み水鏡 高木晴子 晴居  化粧して蛇に魅入られな水鏡  筑紫磐井 婆伽梵  夏草のひとり花ゆれ水鏡  上島鬼貫  夏兆す杉の吉野の水鏡  原 裕  夏蝶の葉陰に揺るる水鏡  坂内恒郎…