「クレンペラー」の日記一覧

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ベートーヴェンの 交響曲第3番「英雄」他をクレンペラーの指揮で聴く

2022年17月以来の鑑賞。 交響曲第3番「英雄」。 フルトヴェングラー、バーンスタインが愛聴盤だがクレンペラーもその一角を担う。演奏はスケールの大きな、そして彫りの深いものである。使用されている楽器にトロンボーンが含まれていないにもかかわらず、重厚で壮大な響きを創造したベートーヴェンの天才とクレンペラーの演奏の偉大さに感心せざるを得ない。 第2楽章は有名な「葬送行進曲」。例によってゆったりとし…

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ベートーヴェンの 交響曲第2番・第4番 ・バレエ音楽「プロメテウスの創造物」をクレンペラーの指揮で聴く

2022年7月以来の鑑賞。 交響曲第2番。 第1楽章のアダージョの序奏に、すでにクレンペラーらしさが溢れる。遅めのテンポで堂々とした構えは、堅牢な建造物を思わせる。主部ではリズムに活性があり細部にまで神経が行き届いている。例によって木管の音像は明瞭だ。 第2楽章はラルゲット。幾多の演奏の中にあって、この演奏ほど心に響くものを他には知らない。美しい旋律とふくよかな音楽は日常の不安など、いつしかどこ…

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ベートーヴェンの 交響曲第1番・第7番 序曲「コリオラン」をクレンペラーの指揮で聴く

2022年7月以来の鑑賞。 懐かしい故郷へ帰ってきたような思いに一瞬囚われた。 交響曲第1番。 アダージョの序奏に続き、主部に入るが、所々にハイドンやモーツァルトを想起させる楽句もあるものの、堂々とした佇まいや音楽の前進性はベートーヴェンならではだ。クレンペラーの演奏はベートーヴェンの音楽の構築性を余すところなくとらえたものでスケールの大きなものだ。 第2楽章はアンダンテ。ふくよかで、心和む音楽…