嫁ぎ来し素顔にひろき植田かな　　 鷲谷七菜子 　文机に坐れば植田淡く見ゆ　 山口青邨 　日が射して植田緑の美を尽くす 　山口誓子 　村々の植田見て来し千曲川 　能村登四郎 　磨崖仏植田果までみそなはす 　能村登四郎 　野の川の植田に走り入らずなり　 山口誓子 　いとけなく植田となりてなびきをり　 橋本多佳子 　がら空きの若狭二号に植田の香 　鈴木鷹夫 　みちのくは奥ほど…

　芹の香にいのち温もる七日粥 藤原たかを 　小魚の隠れてゐたる芹を摘む 大木あきら 　芹のお浸し小鉢に盛る夕餉　　　アロマ 　芹摘んで日射細かくなるばかり 　冨田正吉 　谷へ直落つ深吉野の芹の水 　　丁野弘 　湯の町の源流に来て芹を摘む 池谷市江 　春雨と芹を炒めて一品に　　アロマ 　洗ひゐる濁りすぐ澄む根芹かな 　岡山裕美 　芹と牡蛎の酒蒸しガーリック味　　アロマ 　真…

　山眠り小さき灯となる茨の実 浅野恵美子 　山眠る夢はおぼろに四季桜 　大森尚子 　山眠る稜線淡く霞ませて　　アロマ 　山眠る黒酢の里に千の餐 菊池由惠 　薪小屋に隣る味噌蔵山眠る 　蘭定かず子 　くつきりと晴るる多摩川山眠る 　渡邉孝彦 　温泉の湯気をゆたかに山眠る 矢口笑子 　おほぶりの芋汁の椀山ねむる 山本耀子 　錦絵のまま山眠る奥ニ…

　あでやかな和服小春を連れて来し 稲畑廣太郎 　蜻蛉玉光る静けさ小春かな　 國保八江 　小春の色合い優し美しく　　　アロマ 　江の電の揺れに小春の身をまかす 永淵惠子 　小春日の新郎は我が息子です おーたえつこ 　日の匂風のにほひも小春かな 丸山允男 　小春日のふらりと入るべーカリー 青谷小枝 　西伊豆に鯵の開きを買ふ小春 秋山信行 　小…

　花冷や無為の一日それもよし 木村茂登子 　花冷や砂糖たつぷりミルクテイー 鏡山千恵子 　花冷えの宵に桜の蒼泥む　　アロマ 　花冷や列島温度差二十五度　 福田孝子 　花冷や屋台つぎつぎ灯の入りぬ 　森山のりこ 　花冷えの宵に熱いカモミール　　アロマ 　七曜のはじまる朝の花の冷 　上林孝子 　羽衣のごと花冷をまとひけり 長山あや 　花冷を抜け…

　露寒の由布の雄岳を見る目覚め 稲畑汀子 　欠航といふ露寒の夜をひとり 山田弘子 　露寒に赤いコートを贈りけり　　アロマ 　漁りの浜に孤舟の秋夕焼 延川笙子 　秋夕焼鉄橋渡る一車輌 安斎久苗 　草ロールの芯まで染めし秋夕焼 大内和憲 　道後かな漱石も佇つ秋夕焼 　治部少輔 　秋夕焼しみじみ郷里懐かしく　　アロマ 　秋夕焼ゆすぶり進むコンバイ…

　子とカフェ非日常なるアイスティー 　伊吹之博 　ストローに残る本音やアイスティー　 伊吹之博 　アイスティーミントを載せて冷や冷やに　　アロマ 　夕暮れの色を満たせりアイスティー 　高田令子 　 　夏の午後水浴帰りにアイスティー　　アロマ 　天蓋に山藤懸けて露天の湯 　有働亨 　風に揺れ風と流れて深山藤 　木内美保子 　室生路や山藤垂るる磨崖仏 　坂根宏子 　朝戸…

　愛宕山を下るじぐざぐ柚子の里　 藤井久仁子 　テーブルに柚子一つある昼下り　 板倉安正 　刺し身に垂らす柚子の香しく　　アロマ 　柚子味噌の小鉢に似合ふおばんざい　 佐用圭子 　鬼柚子を買ふや香味に好奇心　 佐々木和子 　留守の庭俄に柚子の数増せり 　鈴木石花 　柚子の坂昭和が匂ふ空の色　 鴨下昭 　柚子皮をひとひら添へて故郷の味　 野村鞆枝 　薄日をも返す柚…

　野菊咲くアメリカ村を残す町 　伊藤和子 　アメリカの東海岸雪予報 　水谷直子 　アメリカに嫁ぎし妹や花水木 　稲畑廣太郎 　秋風に馴染みて午後のアメリカン　 黒澤登美枝 　松屋通りアメリカ花水木の盛り 　宮津昭彦 　アメリカ橋恵比寿にありぬ冬日和　 小沼ゑみ子 　碧い目の人形アメリカ生まれとや　　アロマ 　昨日へと飛べばアメリカ浅き夏 　須賀敏子 　発音はアメ…

　天気晴朗夾竹桃の花盛ん　 山田夏子 　夾竹桃燃えて人なき園の昼 　島本よし絵 　並木道夾竹桃が次々と　アロマ 　四十度夾竹桃は今日も咲く　 伊吹之博 　敗戦のあの日のごとく夾竹桃　 小池唯夫 　夾竹桃海とろとろと真昼どき　 黒滝志麻子 　夾竹桃潮入川をポンポン船 　田岡千章 　夾竹桃雨が時々強く降り　 金子蛙次郎 　 　花氷夜風の青きエアポート　 環順子 　…

　藤棚の枡席埋める藤の房　 物江晴子 　藤棚の人によき風来てをりし 　嶋田一歩 　藤棚の下に陣取りコークハイ　　アロマ 　芽吹きつつ藤棚のまだ日を通す　 真保喜代子 　かけつこは藤棚一周園児たち 　仁平則子 　藤棚を過ぎうつし世の風に触る 　大川冨美子 　藤棚の下にはじまる古都暮色 　古賀しぐれ 　藤の花揺らめき遥か街望む　　アロマ 　眠さうな風藤棚を過ぎてゆく …

石造毘沙門天立像にコロナウイルス退散祈願 　　またまた苦しい時の神頼み 真備町尾崎　石田山　磨崖仏 　　じわじわと忍び寄る気味悪さ。 桜が咲き始めたというのに。

　ほまち魚さげて年始の漁師妻　 西岡千鶴子 　一輪の霜の薔薇より年明くる　 秋櫻子 　一歳の稚児が礼して年新た 都筑智子 　 我富めり新年古き米五升 松尾芭蕉 　樫の木に日の匂うなる年新た　 細見綾子 天然の風 　橋おのおの影を水面に年迎ふ 　長屋せい子 　激流の上に年来る磨崖仏 　大峯あきら 鳥道 　火噴く山西に東に年明くる 　桂信子 樹影 　初日の出瑞々しくも上りけり…

　蒲生野の道ゆきどまり花石楠　 伊藤敬子 　負け嫌い石楠花の色捨てていく 　大西恵 　這松の下に石楠花隠れ咲く　 田中澄枝 　遠雪嶺石楠花は紅こぼれむと　 林 翔 　鎖場の一歩石楠花散りかかる　 伊藤いと子 　雨に咲き石楠花雨に終りけり　 小島延介 　禅苑の石南花明りして静か　 松尾千代子 　秋山や石楠花咲くは春の暮 　尾崎迷堂 孤輪 　空の深ささびし石楠花さきそめぬ 　角川源義…

3月の徳島マラソンでＤＮＦの失態を演じて以来、県外遠征を自重（体調不良＆豪雨による中止なども…）していましたが、大分国東半島での「とみくじマラソン」で涙の復活を果たしました（Ｗ）。 　国東半島はなかなか興味深いところで、走りがダメでも観光で楽しめそうーと思っていましたが、まさにその通り。ラン４分、観光６分！　疲れましたがほとけの里を堪能できました。 　大会はウオーキングから２、３、５、10キ…

五十人山に登るついで避難か解除された葛尾村を見学してきました。 長野の葛尾城主の一族、松本家が移り住んだと言われていて こんな山の中にきれいな庭園がありました。また。大岩に7台の石仏があり、昔は栄えていたようです。歴史を思わせる不思議な場所です。

https://smcb.jp/albums/3815457 10月26日夕方に友人夫婦の職場（同じ場所で働いている）に仕事が終わる頃に迎えに行って一緒に車で帰るというか私はお邪魔しに行きます。帰りに軽い夕食のいつもの行きつけのラーメンを食べてツマミやワインを買ってから帰って三人で酒盛りです。 翌日27日には私が計画した三つのコースから選択してもらい決まったのが宇佐市と豊後高田市の磨崖仏巡り…