朝食の朧豆腐の味優し
深海の彩して隠岐の若布着く 密田真理子 満月や切手のなかの深海魚 田中一光 朱夏のバー深海魚らが閃光す 園部蕗郷 蛍烏賊食み深海の声を聞く 上原朝子 深海のあぶくぽつりと竜の玉 井潟ミヨ 海底に沈む都の上に月 和田華凛 海底の石拾ふごと海鼠捕る 坂口学 ふくと汁海底にある県境 三井所美智子 海底の藻の揺れ想ひ海鼠噛む 荒井千佐代 海底都市の王妃の…
深海の彩して隠岐の若布着く 密田真理子 満月や切手のなかの深海魚 田中一光 朱夏のバー深海魚らが閃光す 園部蕗郷 蛍烏賊食み深海の声を聞く 上原朝子 深海のあぶくぽつりと竜の玉 井潟ミヨ 海底に沈む都の上に月 和田華凛 海底の石拾ふごと海鼠捕る 坂口学 ふくと汁海底にある県境 三井所美智子 海底の藻の揺れ想ひ海鼠噛む 荒井千佐代 海底都市の王妃の…
銀壺の花くれなゐに雪降る日 飯田蛇笏 家郷の霧 駒鳥や大雪嶺に真横の陽 石塚友二 曠日 鍬研いで忘れしころの雪降らす 能村登四郎 君の遺著まづ雪の香の書といはむ 能村登四郎 君は酒家へわれは駅へと夜の小雪 林翔 軍港の兵の愁ひに深雪晴れ 飯田蛇笏 霊芝 鶏が踏む根雪が蒼しガリレオ忌 飴山實 おりいぶ 鶏たかく榎の日に飛べる深雪かな 飯田蛇笏 山廬集 …