絵の中に稲架あり遠い日の記憶
車窓より稲架飛んでゆく飛んでゆく 稲畑廣太郎 枯色を極め都心の稲架なりし 稲畑廣太郎 谷川の風吹き上がる稲架襖 松本静香 十段もあらうか奥能登稲架襖 神原操 高稲架の下で昼餉の家族かな 小出昭夫 町中に残る田のあり稲架日和 国分七穂 稲架組んでほつほつ点る湖の村 淵脇護 稲架組んで越後の景の整へり 稲畑廣太郎 遠山の淡き…
車窓より稲架飛んでゆく飛んでゆく 稲畑廣太郎 枯色を極め都心の稲架なりし 稲畑廣太郎 谷川の風吹き上がる稲架襖 松本静香 十段もあらうか奥能登稲架襖 神原操 高稲架の下で昼餉の家族かな 小出昭夫 町中に残る田のあり稲架日和 国分七穂 稲架組んでほつほつ点る湖の村 淵脇護 稲架組んで越後の景の整へり 稲畑廣太郎 遠山の淡き…
梅雨の月やがて小雨をこぼしけり 高屋窓秋 人恋へば野は霧雨の赤まんま 三橋鷹女 霧雨を登り来しことねぎらはれ 古賀青霜子 霧雨を来て八木節を唄ふのか 三橋鷹女 焼烏賊を食ふ霧雨に濡れながら 清崎敏郎 霧雨にゆるり傘差し橋の上 アロマ 豌豆の咲く土ぬくく小雨やむ 飯田蛇笏 冬鹿の小雨のやうな咀嚼音 小澤克己 日は照れど小雨は降れど目刺干す 阿波…
ばらばらに鳴いていつしか虫時雨 大塚省子 まだ夢に戻れるくらさ虫時雨 浅井多紀 窓に聞く虫時雨はや晩夏にて アロマ ゆきひらの耳なほ熱き虫時雨 木田千女 闇といふ大きな景や虫時雨 山田弘子 闇深き京の御苑や虫時雨 岡本明美 一身を耳にして聞く虫時雨 成合よしひろ 一村の夜の重たき虫しぐれ 雨宮抱星 一匹が心に入りて虫時雨 小檜山繁子 虫集く一匹…