「緋の河」の日記一覧

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女は一日にしてならず

 桜木紫乃の「緋の河」を読了した。著者は直木賞作家で、女性の性愛をモチーフとした作品が多いため、「新官能派」と呼ばれている。本書は、ニューハーフタレントのカルーセル麻紀をモデルとして、彼女?の波瀾万丈の前半生を描いたものである。  物語は、昭和24年の正月に始まる。北海道の釧路で昭和17年の秋に、昔気質な父親の平川時次郎と辛抱強い母親マツとの次男に生まれた秀男は、小学校入学を目前にしていた。秀男…

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サイン会

少し前のことになるが、釧路出身の直木賞作家、桜木紫乃さんのサイン会へ出掛けた。 購入した「緋の河」とサイン予約券を持って30分程前に書店へ着き店内で待機。 いつもとは違う張りつめたような店内の空気。私の予約券番号は30番。 その予約券の裏に自分の名前を書くように云われたのは、その名前を桜木紫乃さんが著書へ書き写すためらしい。 「30番までの方は並んでください」と云われて列の最交尾じゃ無かった…