「苗木市」の日記一覧

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馥郁と香る白い沈丁花

 あかつきの丁字は白き花なりし  佐野青陽人  ある日ふと沈丁の香の庭となる  今井つる女  沈丁の香は薬の匂い庭先に  アロマ  夜帰り来て吾が家や沈丁花  細見綾子    朝降りて昼とけし雪沈丁花  細見綾子  沈丁の小枝小枝の花簪   山口青邨  沈丁の香や一邸のものならず  山口誓子  沈丁やいとかすかなる北極星  福田蓼汀  沈丁花にほへり美しき夢のあと  伊丹三…

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第2068話 苗木市・植木市

今日は2月定例句会でした。今月の兼題は「苗木市・植木市」です。以下は入門歳時記の解説です。 (季節:春) 春の彼岸のころは、苗木植うすなわち、果樹・庭木を移植する好適な時期である。このころ、社寺の境内・縁日・夜店などに苗木市が立つ。最近は、槙・松の大木から、鉢植え・盆栽まで並んで植木市と呼ぶにふさわしい。町筋には葭簀が張られ、花をつけた木々、緑樹が並び、裸電球の灯に客の表情にも春らしい気分が漂…

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粉雪に遊ぶ吾子等諸手上げ

       YouTube   「 Itsuwa Mayumi 五輪真弓 恋人よ  」     「 池上線 西島三重子 1996  」  冬深く萎えし花々幾日ぞ  室生犀星 犀星発句集  冬深しいちじくの根に灰撒いて  鈴木しげを  冬深しからだ全部で振り向きぬ  須川洋子  出で行くはむしろ不安の真冬の道  石田波郷  冬深き井戸のけむりよ朝まだき  室生犀星(1889-1…

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七色の芽吹きに風の一刷毛を

 タラの芽の天麩羅パックスーパーで アロマ  目覚めけり芽吹くけはひのひしひしと  林原耒井 蜩  七色の芽吹きに風の一刷毛を  アロマ  一斉に芽吹く山路へ踏み入りぬ  稲畑汀子  受難楽昴るや夜も芽ぶきつつ  能村登四郎  矢窓より覗けば芽吹く姫路かな  長谷川かな女 雨 月  禅天魔叫ぶ像あり木々芽吹く  花輪芳子  ドロップ七色薄荷が好き木の芽碧 アロマ  紫香楽や芽吹く…