「雑詠三句」の日記一覧

会員以外にも公開

『日々の俳句』雑詠三句 秋

✦ ふるさとは林檎畑と津軽富士    蘭音 ✦ 花街の見越しの松や初時雨 ✦ 秋日濃し谷の底なる御茶ノ水 *見越しの松とは 塀ぎわにあって外から見えるようにした松の木。 ✧雑詠で三句、お好みの句がありましたらご選句ください。

会員以外にも公開

『日々の俳句』雑詠 三句

✦ 鬼灯や女系というも惣領ぞ   蘭音  惣領=そうりょう(長男) ✦ 良夜なりサイフォン登るマンデリン ✦ 一日にバス三便の花野かな ✧秋の雑詠 三句です。貴方のお好みの句は?

会員以外にも公開

『日々の俳句』雑詠三句 秋

✦ レクイエム前後左右に秋の風    蘭音  レクイエム=鎮魂歌 ✦ 満月にけん玉の剣刺しにけり ✦ こすもすや多感の頃の君と僕 ✧ランダムに詠んだ秋の三句です。

会員以外にも公開

『日々の俳句』雑詠三句

✦ ひらひらと月手招くや踊りの輪    蘭音 ✦ 神の杜森閑として蝉時雨 ✦ 全きに神話の世界星月夜 ◎まったきに しんわのせかい ほしづくよ 全きとは 〔文語形容詞「まったし」の連体形から〕 完全で欠けたところのないこと ✧今日は「ヒロシマの日」でありますが先取りして 詠みましたので雑詠の三句となりました。

会員以外にも公開

『日々の俳句』雑詠 三句

✦ 走馬灯いつしか七十余年かな    蘭音 ✦ 桐一葉令和の空を滑りゆく ✦ フォッサマグナぐらり揺らぎて炎暑かな https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%8A ✧今日から八月、遅れた夏がやって来ます。  雑詠の三句です。

会員以外にも公開

『日々の俳句』雑詠 三句

✦ 帰省子の耳にぴかりと光るもの   蘭音 ✦ 人それぞれ胸に刻むや遠花火 ✦ 天道虫吾が掌の荒野発てりけり ✧続けて夏の雑詠三句です。

会員以外にも公開

『日々の俳句』夏の雑詠三句 その10

✦ 炎天の舐め尽くしたる荒野かな   蘭音  荒野=あらの ✦ 仰ぎ見るトライアングル夏の星      (夏の大三角) ✦ 見晴るかす北信五岳夏の旅      北信五岳(ほくしんごがく)は、長野県北信地方の主に長野盆地から望める、妙高山、斑尾山、黒姫山 、戸隠山、飯縄山の5つの山の総称。 ✧雑詠三句はこれにて終わります。計30句大変でしたが、達成感があります。 明日より通常の『日々の俳…

会員以外にも公開

『日々の俳句』夏の雑詠三句 その9

✦ 巻き戻したき年月や時計草     蘭音 ✦ 背後より視線刺さるや木下闇    木下闇=こしたやみ ✦ 梅雨の雷袱紗に包む諭吉かな    袱紗=ふくさ ✧昨日の東京は文字通り梅雨寒で夜は長袖を羽織りました。 夏の雑詠三句いかがでしょう?

会員以外にも公開

『日々の俳句』夏の雑詠 三句 その8

✦ アメイジング・グレイス夕立あがる   蘭音 ✦ 喪の家に愁傷疂む黒日傘 ✦ 合歓の花そつと葉を閉づかわたれに   合歓=ねむ かわたれ時=薄暗くなって顔が判別し難い時刻 ✧本日も雑詠三句です。 蒸し暑くまだまだぐづついた日が続きます。

会員以外にも公開

『日々の俳句』夏の雑詠 三句 その7

✦ 居眠れる右頬にくる団扇風     蘭音 ✦ 亡き犬の小屋に絡みし灸花     灸花(やいとばな ヘクソカズラ) ✦ 五年物とろりと琥珀梅酒酌む ✧夏の雑詠 三句 その7です。 もうそろそろ梅雨明けですね~

会員以外にも公開

『日々の俳句』夏の雑詠 三句 その6

✦ 引かれたる雲の緞帳梅雨の月    蘭音 ✦ わだつみのこゑを聞かむと梯梧咲く   梯梧=デイゴ ✦ ぬばたまの無音の舞台遠花火 ✧緞帳=どんちょう わだつみ(海神)ぬばたま(黒の枕詞)

会員以外にも公開

『日々の俳句』夏の雑詠 三句 その5

✦ 辞世の句知覧に拾ふ落し文     蘭音 ✦ 中指にしがみつきたる雨蛙 ✦ 屋上はサラリーマンの昼寝時 ✧「落し文」はオトシブミ科の昆虫が樹木の葉を切り取り卵を産み付け器用に巻いた物、 日本人の感性が生んだ優雅な名称である。 「知覧特攻会館」を訪ねた折の感慨を反戦句として詠みました。

会員以外にも公開

『日々の俳句』夏の雑詠 三句 その4

✦ 蒼白のため息のごと沙羅の花    蘭音 ✦ 筑波嶺の水届きたる青田かな ✦ ことごとく雨雲去りて夏銀河 ✧沙羅の花は夏椿のこと、よく混同されるのが沙羅双樹で全く違う樹木です。

会員以外にも公開

『日々の俳句』夏の雑詠 三句 その3

✦ 水無月や踏ん張り利かぬ吾が思考    蘭音 ✦ 夕端居そつと置かるる湯呑かな ✦ 水無月の碧き底より櫂の音       櫂=かい ✧水無月は7月の異称、本日は梅雨最中の感覚を捉えて 詠んでみました。

会員以外にも公開

『日々の俳句』夏の雑詠 三句 その2

✦ 皆嫁ぎふたりで灯す庭花火    蘭音 ✦ 一頻り沈思黙考夕端居      一頻り=ひとしきり ✦ 少年がバット一閃草いきれ ✧夏の雑詠三句2。  毎日三句はきついですが頑張ります。

会員以外にも公開

『日々の俳句』夏の雑詠 三句

✦ 朝顔市家路は白き雨となり      蘭音 ✦ 一病の息災ありて半夏生 ✦ 6月尽大海原に雨の糸 ✧今年の入谷朝顔市はコロナ感染の恐れで残念ながら中止になってしまいました。

会員以外にも公開

『日々の俳句』雑詠 三句

✦ 鎌首を擡げし烏柄杓かな       蘭音 ◎かまくびを もたげしからすびしゃくかな ✦ 闇深きコロナを流せ虎が雨 ✦ 雨をちて家居もよろし半夏かな ✧カラスビシャクは半夏生草の仲間。

会員以外にも公開

『日々の俳句』雑詠 三句

✦ 網戸してそこに生まるる違ふ庭    蘭音 ✦ 少年が口笛吹けば滴れり ✦ 生まれたての影と離るる緑陰 ✧3日ぶりの『日々の俳句』です。 どうぞご鑑賞ください。

会員以外にも公開

『日々の俳句』雑詠三句

✦ 悲しみは消えることなし花氷     蘭音 ✦ 鍔に疵父の形見の夏帽子       鍔に疵=つばにきず ✦ 二日目の緑陰カフカ読むべけり ✧フランツ・カフカ(Franz Kafka, 1883年7月3日 - 1924年6月3日)は、プラハのユダヤ人の家庭に生まれ、法律を学んだのち保険局に勤めながら作品を執筆、どこかユーモラスで浮ついたような孤独感と不安の横溢する、夢の世界を想起させるよ…