6月21日 火曜日 俳句 薩摩よみうり文芸 俳句 大川畑光詳 斎田(さいでん)の幣(ぬさ)揺れてをり若葉風 鹿児島 林 繁行 (評)斎田は「いっきた」とも読み、神に供える米を栽培する田。水の張られた斎田には神への捧げ物であると同時に、神の依代(よりしろ)でもある御幣(ごへい)が立てられ、お田植祭りを待つばかりだ。若葉の杜(もり)から 斎田へ匂い…
七変化喉の渇きにミルクティー 遠山悟史 昨日今日あしたあさつて七変化 稲畑汀子 下町やどの路地行くも七変化 今村千年 赤ん坊の上手な欠伸七変化 菊池和子 雨音に色を濃くして七変化 石原孝人 絵筆とり多摩の古刹の七変化 小林廣志 咲き初むは雨の彩なり七変化 五十畑悦雄 どの花も蕾はみどり七変化 斉藤利枝子 家ごとの木橋石橋七変…
紫陽花の花の上ふくはやて哉 松瀬青々 紫陽花の谷に転がる森の風 塙告冬 紫陽花の過ぎし陽の色盗み咲く 金箱戈止夫 あじさいに 結飯(むすび)は母の塩加減 伊丹三樹彦 あじさいに 絞り下ろしの 水絵具 伊丹三樹彦 紫陽花の灯を消し思ひ涼しくす 古賀まり子 緑の野 曇り空紫陽花の水色さやか アロマ 夕焼に 色譲りつつ あじさい園 伊丹三樹彦 夜の…
今日、5月の定例句会があった。3月、4月はコロナ禍に伴い、紙上句会となっていた。今月の兼題は「紫陽花・七変化・額の花」です。」では早速、入選句をご紹介します。 〇兼題:紫陽花・七変化・額の花 入選句 ・紫陽花の道を辿れば小さき堂 ・雨の中紫陽花寺の暗からず ・山麓に礼儀ひとしお額の花 ・紫陽花の去年と違う色に咲き ・廃校にかってのままの濃紫陽花 ・有るだけの花瓶に咲かす額の花 ・紫陽花や夢を…
今日のお天気は まあ、 どういったらいいのでしょう~~。 曇り空に大粒の雨が それもバラバラと大きな音を立てて。 ドーンゴロゴロ! へえ~春の嵐の雷かしら~? また、雨がやむとおおかぜが~ビューン、ビューン! 道を歩く人の雨傘が、、、ひっくり返ってしまっている。 危ない。 どこからか、ビニール製の袋がヒラヒラと、舞ってきています。 「おおこわい!」 私は一歩も家から出られずに。 猫が時…
仔猫来て瑠璃紫陽花を仰ぎをり 水原秋櫻子 蘆雁 他人のような妻と街角のあじさい色 橋閒石 風景 紫陽花柄の和服に街冴え渡り アロマ 傲慢の花紫陽花の紅毬は 山口誓子 八つ橋があり紫陽花の園生にも 山口誓子 凝視され紫陽花凝としてゐたり 山口誓子 午後は雲増えて紫陽花芽を吹きし 岡本眸 又たれか鐘撞いてゐる山紫陽花 飯島晴子 玻璃の壺紫…
かんざしは紫陽花色のとんぼ玉 アロマ つれづれの小簾捲きあげぬ濃紫陽花 杉田久女 紫陽花の江戸風鈴涼やかに アロマ ふるへつつゼリーが皿に濃紫陽花 福田蓼汀 山火 紫陽花を買ふ夕暮の河の色 有馬朗人 知命 野のあちこちに紫陽花冷えた隠し餅 金子兜太 よごれては運河紫陽花映さずに 松崎鉄之介 わざはひの遠ざかる色濃紫陽花 廣瀬直人 帰路 一山に…
紫陽花の藍きはまると見る日かな 中村汀女 紫陽花の藍をとばして雨あがる 阿部みどり女 紫陽花の谷に転がる森の風 塙告冬 紫陽花やチロルの町に降りいでて 有働亨 汐路 紫陽花の水色爽やか雨の日も アロマ 夜の目には見えぬ紫陽花螢来る 金子兜太 郭公や紫陽花隈を深めたる 林原耒井 蜩 面影は紫陽花よりも淡きかな 阿部みどり女 雨の日は雨に応える濃…