6月21日 火曜日 俳句
薩摩よみうり文芸
俳句 大川畑光詳
斎田(さいでん)の幣(ぬさ)揺れてをり若葉風
鹿児島 林 繁行
(評)斎田は「いっきた」とも読み、神に供える米を栽培する田。水の張られた斎田には神への捧げ物であると同時に、神の依代(よりしろ)でもある御幣(ごへい)が立てられ、お田植祭りを待つばかりだ。若葉の杜(もり)から
斎田へ匂いたつような風が吹き渡る。風に揺れる幣に焦点を絞ることで、神聖な斎田の空間が描出された。
七変化古典落語を聴いてをり 薩摩川内 谷口千枝子
赤しょうびん声のこ