「映画紹介」の日記一覧

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映画「しあわせのパン」 徹底して非現実的なハッピーファンタジー

 映画「しあわせのパン」は、徹底して非現実的で・でも、それが心地よくて監督は、それにこだわってわざと非現実的に演出しているのではないかと思う。ペンション経営は他人から見れば優雅だが、今のコロナ禍だと悲惨だろうし、以前からペンションより安い料金の大規模ホテルが客を集めてるし、ローンを抱えていたりしたら破産するしかない。私などは見知らぬ人を家に入れたり・泊まらせたりは絶対できないと思うが、他人事とし…

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映画「ホタル」 特攻隊を冒涜か? 論争のあった映画。

 前に、映画「永遠の0」を投稿したら、「ホタル」も良さそうにコメントしてくれた人がいたから、観てみた。高倉健・田中裕子主演だからさすがに感動的だった。ただ、①ある隊員が「遺書を書いても本心は書けない」と言ってること②特攻隊員が「お母さん」と慕った食堂のオバさんが、昭和も終わる時 高齢化して引退・老人ホームに入る時、町が記念式典をしてくれて、その席上「あの子たち(特攻隊員)は、(万歳と見送った)私…

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映画「永遠の0」  手足を失っても、死んでも帰って来る!! 凄腕特攻隊員の執念。

 この映画は百田尚樹 原作だが、特攻隊の教官が技量未熟で粗末な機で虚しく死んでいくのを見かねて、自らも「特攻」してしまったという話は、飯尾憲士の「開聞岳」(集英社文庫)にある高山昇中尉の実話を元にしていると思う。「開聞岳」にも感動したが、この映画にも感動した。  ちなみに、特攻隊末期には特攻に使うボロ飛行機・練習機もなく、爆撃機に吊り下げたグライダー「竜神」やロケット「桜花」まで使われた。実用…

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映画「うさぎドロップ」  松山ケンイチのやさしさと愛菜ちゃんの愛らしさに泣ける。

 ある夏の日、27歳の普通のサラリーマン・いや ちょっとエリートかな ? 超激務の河地大吉(松山ケンイチ)の祖父が亡くなり、祖父の隠し子6歳の りん(芦田愛菜)が現れる。母親は誰だかわからず、親戚一同は誰も引き取りたがらず、遠くの施設に預けてしまおうという話になりかけた時、ダイキチはその無責任さを怒って「自分が引き取る」と云ってしまう。  勢いだけで りん に「俺んちに来るか?」なんて言ってし…

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映画「ロック わんこの島」

 暗く希望のない映画「星守る犬」に比べて、これも犬の映画だが感動的な明るい映画だった。  三宅島では有史以来たびたび噴火災害が発生している。20世紀以降においても1940年(昭和15年)、1962年(昭和37年)、1983年(昭和58年)、2000年(平成12年)と4回の噴火が発生しており、特に2000年の噴火では約4000人余の島民が約5年間、全員島外での避難生活を余儀なくされた。  ただ、…

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映画「星守る犬」 批判は簡単だけど、自分のことを考えると苦しい

 「星を守る犬」というのは、いつも意味もなく星を見上げている犬。「決して手の届ないものを求める馬鹿犬」、つまり、高望みし過ぎの人間を冷笑して犬に例える時に使われる言葉だ。  主人公の一人北海道名寄市役所の職員 奥津京介(玉山鉄二)は東京で生まれ育ったが、幼時に交通事故で父母が同時に亡くなった。名寄の祖父母に引き取られたが、1年後には祖母も亡くなり、成人するまで祖父に育てられた。高台から畑を見下…

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映画「神様のカルテ」  病院内部が埼玉医大と似ているような ?

 第10回小学館文庫小説賞・2010年本屋大賞2位の夏川草介の小説が原作で、ドラマの舞台となっている長野県松本市の本庄病院というのが和子の入院していた埼玉医大病院と似ていて、引き込まれた。  ただ、本庄病院の外観は4階建てか5階建て1棟で、地域医療の一端を担うそれなりの規模の病院で、24時間365日・救急患者受け入れという看板を掲げているのだが、医師は院長・内科医・外科医の3人しかいなくて、そ…

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DVD映画の「この道」(北原白秋と山田耕作) 可能ならば、一家の稼ぎ手は人の好い仕事馬鹿で、主婦(主夫)が主導権を握っていた方が良い。

 DVD映画の「この道」(北原白秋と山田耕作)がとっても良かったから、返却前にもう一度 観たけど、白秋はマンガじみて子どもっぽく・おバカに描かれていた。  独身時代は一応 屋敷を構えているのだけれど、隣の家の奥さんが大好きで、隣の家で奥さんの膝枕で耳かきなんかしてもらってる。与謝野晶子に注意されるんだけど「たまたま、ボクの好きになった人が人妻だっただけでしょう。あの人は夫に相手にされてなくて可…

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映画「レオニー」 世界的芸術家 * イサム・ノグチの母

 TSUTAYAで何気なく借りてきたDVD映画だったが、これは意外と歴史的な映画だった。レオニーの父はアイルランド移民の中流開拓農民だったが、彼女は1891年にボルティモアのブリンマー高校を卒業し、ブリンマー大学への全額給費生奨学金を獲得し 入学した。3学年上には日本の留学生、津田梅子がいた。津田梅子の留学は、最初9歳から18歳の高校卒業までだったが、帰国後 伊藤博文家の家庭教師・華族女学校の教…

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映画「ウルルの森の物語」  非現実的なおとぎ話ではあるが、美しい映画だった。

 2009年の作品である。非現実的なおとぎ話ではあるが、北海道の新緑、花の季節、紅葉、雪景色の中で物語が展開し、美しい映画だった。私はあまりにも非現実的な物語には拒否感があり、同じ北海道を舞台にする「北の国から」などは登場人物たちが余りにも愚かすぎて、感動より先に軽蔑感が湧いてしまうのだが、この映画に関しては割合と抵抗なく感動できた。  生野大慈(船越英一郎)は、離婚して北海道で獣医をしている…

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映画「この道」 北原白秋と山田耕作

 日本でラジオが普及したのは関東大震災で情報不足のために流言飛語が飛び交い、助かるべき人が助からなかったり、戸惑ったり、朝鮮人虐殺が起こる等、多くの悲劇が生まれたからだ。私はそれをこの映画で知って驚いた。  ちなみに、朝鮮人虐殺をしたのは警察や軍隊ではない。群衆・自警団がやったのだ。警察は朝鮮人を安全に避難させるために努力した。しかし、無知な群衆の暴動的動きに対抗できなかった・守り切れなかった…

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映画「死にゆく妻との旅路」 哀れな実話でした。

 これは実話をもとにしたドラマである。  清水久典(三浦友和)は石川県出身。経営する会社が倒産し52歳で無職になった。11歳下の妻 ひとみには何故か『おっさん』と呼ばれる。七尾市で経営していた縫製工場はバブルの影響で倒産した。ひとみに対する愛情は深く、病気入院中のひとみを献身的に世話した。そのつもりだったが、ひとみからすれば、病院に放置された気持で、元々、夫に甘える気持ちが強かったことから、異…

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映画「くちづけ」に泣ける。 でも、泣いてて良いのか!

 知的障害者のグループホーム「ひまわり荘」では、うーやん(宅間孝行)たちが、毎日 作業所へも仕事に通いつつ楽しく暮らしていた。そんなところへ漫画家・愛情いっぽん(竹中直人。愛情いっぽんはペンネーム)とその娘・マコ(貫地谷しほり)がやって来た。マコもまた幼稚園児と同じくらいの知能であり、いっぽんはマコと暮らすために「ひまわり荘」の住み込みスタッフとして働き始める。  やがて、マコ と うーやんの…

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コメディアクション映画「ビッグ・ゲーム 大統領と少年ハンター」

 これは絶対面白いよ。しかも、奇想天外。笑っちゃった後で、笑った自分が勘違いしてたことに気づかされ、自分を笑っちゃうよ。   予告編を見た方が良いかな。 https://eiga.com/movie/80129/video/1/ 予告編では主人公の少年が少し凛々しく、運動能力がありそうだけど、本当は普通の少年以上に未熟で、でも いろいろ運に恵まれて、大統領と二人で助かるんだ。この映画を…

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映画「RAILWAYS 2  愛を伝えられない大人たちへ」

  定年退職を1ヶ月後に控えた富山地方鉄道電車(富山県内のすべてのバス・電車を統合した会社。電鉄富山から黒部峡谷入り口の宇奈月温泉へ行く路線はその主要路線)の運転士・滝島 徹 59歳(三浦友和)は、退職後は内助の功で苦労させていた妻を旅行に連れて行こうと夢を見ていたが、  妻・佐和子(余 貴美子)から母の病気介護を機に退職していた看護師への再就職を宣言される。  突然のことに二人は口論とな…

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現実生活能力がない人間失格者の「春の雪」

 三島由紀夫の小説では「金閣寺」と「潮騒」が良かったが、あとは読んでない。  何だか、上流階級の出身で・秀才で・東京帝大法学部出身で、高等文官試験に合格して大蔵省に勤めたりしたけど、  体格に劣等感を持ちボディビルに励んだり、自衛隊に乗り込んで割腹自殺したのもノーベル文学賞で川端康成に負けた劣等感からなどと云ううわさもあった。  割腹自殺の時は、ボクも大学生で一応 左翼のつもりだったから「…

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7dys 映画紹介(感想?)チャレンジ⑦  「衝動殺人 息子よ」   4月21日記   

やっと7回目ラストを迎えた。 さて、何にしようかと思案、小さいころ夢中になった「猿飛佐助」「西遊記」「シンドバッドの冒険」「わんわん忠臣蔵」などの東映長編漫画映画、「ドリトル先生航海記」や「アニー」、大人になって話題になった「E.T」色々うかんできたが、犯罪被害者遺族として「衝撃殺人 息子よ」を取り上げることにした。 2012年12月1日、犯罪被害週間 国民の集い 中央大会(東京都)で、上映さ…

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真説(珍説) 「天城越え」

 あの狂おしいほどの情念の歌      「隠し切れない移り香が 何時しか身体に浸み付いた       誰かに盗られるくらいなら あなたを殺して良いですか」  というあの歌の主人公は誰なのか、誰の身体に、誰のどんな「移り香」が浸み付いたというのか。私・名探偵が、松本清張の原作や映画など 色々と調査した結果、ついに真実が分かりました。  あれはですね、歌の主人公はやっぱり女性なんです。石川さゆ…

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7dys 映画紹介(感想?)チャレンジ⓸   「ある愛の詩」

1971年春、主題歌と共にヒットした、俗っぽいが、思い出がある作品。 その年、中学3年卒業、私は無事第一志望の高校に合格できたが、当時付き合っていた同じクラスの彼は不合格、第一志望初志貫徹で、中学浪人となって、予備校通いとなり、会う機会も減った。 「おりひめ」「ひこぼし」の名前で、交換日記を正月明けから始めていたが(中3の受験の大事な時に、親が知ったら大クレームだったろう) 段々交換する間隔…