「吉森大祐」の日記一覧

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吉森大祐 の 「大江戸墨亭さくら寄席」

★3.3 可楽の弟子の噺家仙遊亭さん馬に弟子入りし、下働きを務める小太郎は15歳、両国橋東詰の広場で「墨亭さくら寄席」の名で辻説法をやる男が幼馴染の代助だと気が付いた。代助は小太郎の1つ上、本所林町の同じ櫻長屋で育ち、代助には体の弱い14歳の妹お淳がいた。代助は高名な医師に妹を見せるには20両いると、寄席で集めた客から仲間に掏摸をやらせていた。 櫻長屋の空き部屋に転がり込んだ小太郎と代助…

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吉森大祐 の ぴりりと可楽!

★3.5 江戸で最初の寄席を開いたとされる初代三笑亭可楽が名を成すまでの物語。 江戸落語の始祖とされる鹿野武左衛門から100年、幕府は「軽口剽軽(ひょうきん)」の興行を公序良俗を乱すとして禁じてきた。江戸の噺は大工の頭領・立川焉馬らが料亭を借りて酒を出し、会費をとって同好の寄合の形を取る旦那芸〈噺の会〉となっている。 そんな寛政10年(1798年)、大坂から来た岡本万作という男が木戸銭を取っ…