「柳美里」の日記一覧

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「『JR上野駅公園口』が30万部も売れている」

昨日よりずっと暖かい朝だった。庭の瓶にも氷はない。私はずっと気になっていた水槽の水替えをしようと決めた。 何だっていいのだ、特別予定のない日は、これをしようと一つだけ決める。それをすれば満足感が得られる。 玄関の水槽は3つある。2つにザリガニ、もう一つにはメダカが入っている。ザリガニから始めた。ザリガニを洗面器に移し、水槽を洗う。水が冷たい。お湯を出した。ザリガニごときに一体何をしているのだ…

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読書散歩 「JR上野駅公園口」

「「まもなく2番線に池袋・新宿方面行きの電車がまいります。危ないですから黄色い線までおさがりください」 「JR上野駅公園口」(河出文庫) 作者の柳美里(ゆう・みり)についてはほとんど知らないし、作品を手に取ったこともなかった。ただ、以前に彼女と政治家の野中広務さんとの対談を活字を通して垣間見た程度。お二人に共通していたのは被差別社会の出身であったことだろう。彼女は在日韓国人として少女時代にいじ…

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「ずっと気になっていたのに手が出なかった小説:『JR上野駅公園口』」

全米図書賞受賞!新聞の下に出ている宣伝文句がが目を引いた。切れ長の目をした作者の写真付きだ。出掛けた時は必ず駅ナカの本屋に寄る。早速探して買った。 買ったはいいが、積んでいた。作者は、柳美里。見たくないものを暴いて見せてくれる作家だと思っているし、肝っ玉の座り方も尋常ではない女性だ。それが「311」後に南相馬市に移り住んだというから、当然「311」も出て来るだろう、福島第一原発も、と思っていた…

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154、『JP上野駅公園口』(柳美里著)に生きる生き様描く

『JR上野駅公園口』 柳美里著 河出文庫 2017年2月20日発行 ー全米図書賞受賞(翻訳文学部門)で、脚光を浴びている、この小説を読もうと思い、探してやっと見つけて読了した。東北の人たちの出稼ぎの実態を描き、東日本大震災の津波被害。さらに、500人もの上野公園のホームレスの人たち。生きることの厳しさを描いていた。 ー初めて上野駅のプラットフォームに降り立った時の自分の姿を、山手線内回りの到着を…

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152、『タイル』(柳美里著)はよく分からない小説だった

『タイル』 柳美里著 文芸春秋平成9年11月10日発行 ー柳美里の作品は久しぶりに読んだ。だけど、さっぱりストーリーや、登場人物の行動、感情の様子が分からなかった。以前興味を持って読んだのは、男女の交流を描いた、リアルな作品だった。現代の男女はこのように交流して生きていくんだな、と思ったものだった。それが、この作品は、さっぱり、リアルさが、感じられない。作家の夏海が殺害されるのだが、そうした殺人…

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南相馬メドレー

週末のお供。 今宵は柳美里氏「南相馬メドレー」 南相馬での5年間のエッセイ。 先月頂いた本でまだ途中でした。 繊細な、そして美しい言葉が私を南相馬へ誘ってくれます。 震災はいつ起こるかわかりませんが、感染拡大は起こらないように出来るかもしれません。 何とか踏ん張りましょう。