「シベリウスの交響曲」の日記一覧

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バルビローリの指揮で聴くシベリウス 交響曲第3番・4番

2018年1月以来の鑑賞。 交響曲第3番。 何度となく聴いて感じられるのは、3番以降の曲はこれまでと趣が異なるということだ。第2番でのロマン的な気分、抒情的な雰囲気は少しはあるものの、曲全体の長さ、楽章の構成といい、簡潔さと濃度の高さが顕著になっているように思える。 第1楽章でも同じような旋律の楽句とリズムが繰り返されるが、音楽はむしろ純度と深みを増している。 第2楽章はアンダンテ。オーケストラ…

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シベリウスの 交響曲第2番・第6番をバルビローリの指揮で聴く

2018年1月以来の鑑賞。シベリウスの交響曲の中では聴く頻度が最も高い。愛聴盤はバーンスタインがウィーン・フィルを指揮したもの。ディヴィス盤も捨てがたい。 バルビローリの演奏は、文字通り端正で、色彩感があり美しい。第1楽章を聴いただけで十分満足できる。音楽に姿勢があるとすれば、その立ち姿もまた美しいだろうと思われる。 第2楽章は4つの楽章の中では最も好きなもの。劇的であるばかりではなく、ロマン的…

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バルビローリの指揮で聴くシベリウス 交響曲第1番・第5番

2018年1月以来の鑑賞。 シベリウス・コレクションというBoxから。よく見ると、COMPLETE SYMPHONIES & ORCHESTRAL WORKSとあった。つまり、交響曲全集でもあり、加えて管弦楽曲が全て納められているということだ。 交響曲第1番。冒頭のティンパニを伴うクラリネットのソロによる旋律は極めて印象深い。続く楽句は力強さと輝きを備えるが、やがて歌うような、なだらかな音楽が続…