立秋と聞けばくつろぐ心かな 稲畑汀子 北よりの風に立秋諾ひぬ 森幸 立秋と聞けば仄かな気配して アロマ 立秋や尾瀬の夜空の星月夜 渡辺富士子 立秋の広間に風の音かすか 小松惠子 山頂は立秋の風吹きわたる 泉田秋硯 立秋や土曜の朝のダージリン 本多俊子 真夏日やゴーヤ緑に干し上る 河野友子 家にこもる真夏日とい…
卵置く皿の余白を風薫る 松本三千夫 旅程変へばやなど薫風に草鞋とく 種田山頭火 子等入れて古墳百穴風薫る 野見山ひふみ 歴史には残らぬ男薫風に 相馬遷子 山河 帆のごとく薫風の中歩みけり 川合憲子 法鼓いま薫風に明く蔵王堂 加古宗也 薫風に白い日傘で歩み行く アロマ 水月照る疾き魚も見ゆる風薫る 河東碧梧桐 薫風のテラスに一人ダージリン …