読売俳壇 4月13日 俳句 淵脇 護 選 国鳥の雉美男二羽背戸に来て 鹿屋 川上 和子 (評)季語は「雉」で春。1947年日本鳥学会が国鳥に選定。「美男二羽」とは誠に優れた雌雄の比喩。オスは広辞苑にも「顔が裸出し赤い。背面の色彩は甚だ複雑美麗」と記すほど美しい。「背戸」は家の裏手。のどかな日本の田園地帯への賛歌。 かたはらに妻ゐて妻の高菜飯 霧島 秋野 三歩 人絶えし山里…
「アロマ」の句 蕗の薹その他を生けて褒められし 彼方に雪の夢大吊橋を見て 立春の今日温かYouTube聞く 雨催い鶯幼く鳴いている 通学路辛夷が咲いて一二輪 春の旅「海の中道」志賀島 厨近く雉止まる木の杭見えて 春の旅モズク粥よそって中之島 ひな祭り赤いお椀に蛤の汁 諏訪湖畔おやきを食べる我が娘 「大野林火」の句 風の月すぐ…