砂原浩太朗の「黛家の兄弟」を読了した。著者はフリーライター、編集者出身の時代小説作家で、2016年、「いのちがけ」で第2回決戦!小説大賞を受賞し、作家デビューしている。本書は、架空の神山藩を舞台とした「神山藩」シリーズの第二作であり、神山藩で代々筆頭家老の黛家に生まれた、三人の兄弟の生き方を描いた時代小説である。なお、本書は2022年に、第35回山本周五郎賞を受賞している。 本シリーズの舞…
砂原浩太朗の「高瀬庄左衛門御留書」を読了した。著者はフリーライター、編集者出身の時代小説作家で、2016年、「いのちがけ」で第2回決戦!小説大賞を受賞し、作家デビューしている。本書は架空の神山藩で郡方を務める高瀬庄左衛門を主人公とした時代小説であり、2021年、第15回舟橋聖一文学賞、第11回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞作である。なお、タイトルの御留書とは、後述する郡方が郷村を回って調べたことを…