真冬日にして立春の日差しなる 野沢しの武 冬日までシンメトリーに当る園 大久保白村 飛火野の鹿は冬日の影となり 廣畑忠明 石の街冬日の中に立つ男 篠田純子 ピレネーを染めて冬日の沈みけり 辰巳陽子 稜線に赤い冬日が暮れ落ちる アロマ 一閃の光芒残し冬日落つ 徳田正樹 冬日落つより電飾の街となる 今橋眞理子 研屋きて冬…
お天気は良いが 寒暖差が激しく体に堪える 衣類の整理をしつつ 合間にテレビを見ている 夜はカレー ジャガイモが柔らかく美味しい 大根サラダを作った 母方の叔父に手紙を書く 写真も添える 最近の帰省の様子を知らせる あんたが来てくれる大根もふとうなつてゐる 種田山頭火 自画像 落穂集 すこやかに頭寒足熱大根汁 山口青邨 はつしぐれ大根おろしに甘味…
鳴子引き夜は一枚の日本海 鷹羽狩行 目覚むれば障子開くれば日本海 岡本眸 籾殻のひとり燃えゐて日本海 神蔵器 野水仙ときに女濤を日本海 中戸川朝人 残心 薮巻や晴を見に行く日本海 森 澄雄 夕立に叩かれめちゃくちゃ日本海 高澤良一 寒暑 落鮎の瀬のすぐそこは日本海 加藤秋邨 落日の また流灯の 日本海 福井美代子 梨ひとつ日本海に浸しけり 吉…