「青葉木菟 」の日記一覧

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青葉木菟古寺に鳴く声密やかに

 開け放ち眠る古里青葉木菟  水野加代  青葉木菟「ぼろ着て奉公」と鳴くと 祖母 鈴木愛子  青葉木菟鳴くたび月の濃くなりぬ  間宮あや子  空耳か苔寺に聴く青葉木菟  平田すみ子  青葉木菟古寺に鳴く声密やかに アロマ  奥祖谷の灯を恋ふ声の青葉木菟  橋本榮治  比叡の月ややに暈持ち青葉木菟  益本三知子  手紙よく書きたるむかし青葉木菟  片山由美子  せ…

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壁の絵の家路は白く蛇行して

 あぢさしを見るため家路遠くして  安住敦  バスガール家路も花の煙草畑(南九州国府)  飯田龍太  午後五時に「家路」の曲が鳴り響く  アロマ  じふぶきに足が覚えてゐる家路  後藤洋子  初句会星美しき家路かな  内藤豊子  草匂ふ夜の家路や青葉木菟  星野椿  中学生二里の家路の山紅葉  相馬遷子  家路来て秋の午後を振り返る アロマ  麦嵐瞳をつむりてもひかる家路  …

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春先3週間の白樺妖精水

 あかあかと白樺を透く雪解川  蛇笏  栗鼠飛んで夏の朝日は白樺に  中山砂光子 『納沙布』  カナダの道路白樺沿道に アロマ  種下ろし夜は白樺の炉を囲む  田島秩父  樹々深く白樺澄めり夕立晴  石橋辰之助 山暦  草萌えの地より白樺くつきり立つ  大熊輝一 土の香  白樺の樹液キシリトールなり アロマ  白樺に濃き日や暑中休暇果つ  星野麦丘人  白樺の花に微風の信濃口…

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上海にジャスミンティーの花開く

 うつくしい夕焼けで夕飯はあるなり  種田山頭火 自画像 落穂集  かな~夕飯がおそい山の宿  種田山頭火 自画像 落穂集  かはほりや夕飯すんでしまひけり  清水基吉 寒蕭々  こぞり吹く風夕飯の茸にほふ  飛鳥田[れい]無公 湖におどろく  しめじ汁のいま夕飯障子をあけ  中川一碧樓  はたらひて春の夕飯山里は  東皐  一人食ふ夕飯や秋の風をかむ  細見綾子  雁わたる夕飯…

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闇夜を劈く雷雨一幅の絵

 鳴神の舞台も街も雷雨して  片岡我当  復員の姿に雷雨衝き来る  山口青邨  電柱に注ぎて雷雨滝なせり  右城暮石  只一人雷雨を冒す夏野かな  石井露月  雷雨過ぎ辺り見事に照り映えて  アロマ  雷雨です。以上、西陣からでした  中原幸子  木々の風雷雨はれたる雫哉  星野麦人  窓に見る雷雨の景色騒然と  アロマ  雷雨来ていきいきしたる女かな  山田弘子 懐  雷雨中…