「河鹿」の日記一覧

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薩摩よみうり俳句5月24日(火)

  俳句 大川畑光詳 選 袋掛け噴煙の向きときに見て    鹿児島 上坪 満代 (評)袋掛けは果実を鳥や病虫害から守るために袋紙を掛けること。桜島なら枇杷の袋掛けであり、それは火山灰除けのためでもある。火山灰の吹かない頃を見計らって、身をかがめたり、脚立に上がったりして一つ一つ行う厳しい労働だ。袋掛けが終わると、山裾の枇杷畑は白い花が咲いたように見える。時折、音を立てて火山灰が降って…

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薩摩よみうり俳句 5月3日(火)

薩摩よみうり文芸 5月3日   俳句     大川畑光詳 選 生涯を詩魂一筋河鹿鳴く     薩摩川内 千草 好江 (評)季語は「河鹿)で夏。河鹿は山間の渓流に棲み、美しい声で鳴く。四肢の先に吸盤があり、岩に吸い付き早瀬に流されることはない。揚句は当欄の選者であった渕脇護氏への挨拶句である。清亮な声とたくましい生態を併せ持つ河鹿はまさに「詩魂一筋」に歩んでこられた渕脇氏の俳風でもある。私も渕…

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句写美19年6月

六月(河鹿鳴く) 出水野の農面道路夏の雲 古里の鐘と太鼓や夏祭り この町の観光ガイドアロハシャツ 噴く山の枇杷の実選りし道の駅 とどめなく火山灰(よな)降る日なり蝸牛 菜園は己の楽園河鹿鳴く 落とし文一枚拾ふ一少女 ときめきは荒れ地の中にねじれ花 父祖の地の水の匂ひや岩清水 家業とて変わりゆくもの七変化

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今日の俳句

はっとして河鹿の笛にたちどまる 牛尾への山路の毛虫踏まずゆく 滝行にチャレンジしたきこの暑さ 感動や三光鳥の声をきき 昨日は牛尾山の観音堂まで登りました。