牡蠣殻の崩れる音や枇杷の花 石井大泉 　スコップで投げ入れ牡蠣焼く焼鉄板　 永野秀峰 　牡蛎の天麩羅ころりと美味なるか　　アロマ 　あと一泊せよと牡蠣鍋すすめらる 小川昭江 　ソムリエが薦めしワイン牡蠣啜る 篠田純子 　生牡蠣にレモンを絞るローマ行　 山内崇弘 　水揚げの牡蠣つぶやけり風の中　 西村博子 　熾るだけ熾らせし火や牡蠣を焼く 宮津昭…

　揚げ茄子の陶器の如き藍の色 斉藤裕子 　贅沢は敵とつぶやき茄子を焼く　 波多野孝枝 　好物は茄子と和布の醤油汁　　アロマ 　食すすむ浅漬茄子の今朝の色 佐津のぼる 　茄子漬の酒は常温にて手酌 　高橋均 　石見路や茄子の煮込みととろろ蕎麦 　延川五十昭 　初茄子や籠にあふるる陽の匂ひ 　菊池和子 　雹の傷癒え初茄子の色のよき 中村廣子 　茄…

　≪　相変わらず暑い　　湿度が高いのか汗がたらたら 　お昼はレトルト肉団子と　即席醤油汁(和布と法蓮草) 　そして振り掛け「ひろし」(広島菜が材料)　》 　 　 　巴旦杏花の白さに雨上る　　田家展子 　睡さうなフジタの猫よ巴旦杏　　野口香葉 　日雷草の戦ぎの只ならず 櫛原希伊子 　アスファルト匂ひて兆す日雷 林昭太郎 　雷一過しんかんとして町の中 片野美代子 　雲巌寺雷の裂き…

　かき揚のからりと揚がり夏隣　 岸田稚魚 　つぎくるゝ茶のすぐ冷えて夏近し　 久保田万太郎 　とろろ蕎麦味覚爽やか夏となり　　アロマ 　夏近き雨が降るなり土管口 　菖蒲あや 路 地 　夏近き吊手拭のそよぎかな　 内藤鳴雪 　夏近し夢の切れ目が生き活きと　 河野南畦 　 夏近し家を囲める幹の影　 片山由美子 水精 　夏隣妻の廚に日のなごり　 木津柳芽 白鷺抄 　縁側の日差し和や…

暑い季節は終わっちゃったんだけど。 大好きなとろろ蕎麦。 本当はこれに納豆も入れたかった。 さ、今日も一日がんばろう。