『ボダ子』(続)(赤松利市著)
陥穽 娘が境界性人格障害と診断されて入院し、その後強制退院になって、兵庫で暮らすようになってからは、鎌倉の嫁とは音信不通だった。 水泡 及川 香坂 香坂のプロフィールを思い出した。 周囲から感嘆の声が上がる出来栄えだった。 瓦解 娘を探しに行くのだという高揚感はなかった。 無一物の自分が巡り合えたとして、何ができるとも思えなかった。目を閉じて深い眠りに落ちた。 終章 二年前、いつ…
陥穽 娘が境界性人格障害と診断されて入院し、その後強制退院になって、兵庫で暮らすようになってからは、鎌倉の嫁とは音信不通だった。 水泡 及川 香坂 香坂のプロフィールを思い出した。 周囲から感嘆の声が上がる出来栄えだった。 瓦解 娘を探しに行くのだという高揚感はなかった。 無一物の自分が巡り合えたとして、何ができるとも思えなかった。目を閉じて深い眠りに落ちた。 終章 二年前、いつ…