さんが書いた連載生命の詩 3の日記一覧

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母の旅立ち

  涙で 悲しいときの 涙 嬉しいときの 涙 涙は純粋だから 色はない 生まれたときに 泣いていて 死んだときにも まわりを泣かせ 涙ではじまり 涙でおわる 人の一生   令和2年7月17日夕刻 母逝去  さよならのさはさびしさよよはよけいなはなげくのみらくにはならず    平成29年3月 「NHK短歌」4月号               「生命の詩(54)母の旅立ち」

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お別れの言葉に代えて

   晴れ女 あの日はすごい雨でしたね そうです あなたが初めて参加された日です 昼食を済ませ 次のひまわり畑に向かう車中は 急に大雨になりました まさにどしゃ降りとはこのことを言うのでしょう ところが駐車場に着いたら いきなり雨は止みました 「私は晴れ女だから」と何気に言ったあなた それからあなたが参加された13回のイベントは その言葉通りすべて晴れていましたね そして 最後のイベント参…

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「頑張ってください」という言葉

  頑張れの言葉 頑張っている人に それ以上は頑張れと言わないほうがいいということを聞く これ以上は頑張れない だから 言わないほうが思いやりだと聞くことがある それでも私は「頑張ってください」と言いたい時がある 頑張って頑張りぬいている人に 後押しの頑張れを言う きっとその人を忘れたくないからだと思う その人をいつまでも自分の心に焼き付かせておきたいからだと思う 自分勝手な気もする…

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見ている 見られている

   見られる 犬をじっと見ている 向こうからゆっくり来る犬を見ている すると犬も やっぱり私を見ている その時初めて 自分は見られているのだと気づく この果てしない青空 空をいっぱいに見上げている 空もやっぱり 私を見ているということがわかる だからしっかりと 私を見ていてほしいと思う  いないけど 猛犬注意 貼ってみる   平成28年2月 「住まいの川柳」 住友不動産販売 …

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忘年会スルー

  あの人が あの人が行くなら 私は行かない たとえば そう言われる私であったとしても あの人が行くなら 私は行かない いつでも そう言う私には なりたくない ちまたは忘年会シーズン。ふとテレビをつけてみたら、忘年会スルー特集というのをやっていた。 なんでも会社などでは、忘年会が近づくとマスクをして会社に行く若者がいるようだ。 「忘年会が近づくとマスクをするようにしてるんですよ。そう…

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日曜日の朝というのは、いくつになっても嬉しい

  日曜日の朝 青空がまぶしい 小鳥たちが鳴いている 近所では子どもの声がする 車が一台そーっと通り抜ける それらがいっそう静けさを教えてくれる そんな どうしようもないくらいの 日曜日の朝 まだ 眠たい もう少し 寝たい そんなときって たしかにある でも 寝ているのが もったいないくらいの 日曜日の朝 日曜日の朝ってわりとよく寝られる。 少しずつ日が差してきても気づかずに、目を…