さんが書いた連載生命の詩(いのちのうた)の日記一覧

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人生には涙が付きものとは言うけれど

  不思議な涙 涙って不思議だな いつもそう思う 生まれてきたとき 誰でもいっぱい泣く 顔をくちゃくちゃにして いっぱい泣く 悲しくなんかないはずなのに 不思議なくらいに泣く 結婚式でも泣く ジーンときて 花嫁さんは泣く 嬉しいときでも涙は出るんだな 友だちや親が死んでも泣く 人によって泣きかたは違うだろうが きっと泣く 人間の一生って涙がついてまわるんだ だから悲しいときや嬉しいとき…

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詩も歌も良いなあと思うものは、たくさんありますね

   散文詩も歌謡曲も いい文芸作品ってたくさんある 詩には その詩の良さが わずかな行間にしみこんだ作者の思いが 歌には その歌の良さが 数分間のメロデイーに託された作者の意図が だから 散文詩でも歌謡曲でも 先入観だけはもたないつもり でも 八方美人にはなりたくないな よーく見きわめて接していけばいい そして 本物だなと思えたとき 初めてそれが好きになる 人と最初に出会ったときも…

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春も夏も秋も、そして冬も この国が好き

  それぞれの季 春は花 そう 空いっぱいの桜のお出まし 夏は海 身体まるごと 香りのおもてなし 秋は里 実りのめぐみ 風のおとずれ 冬は静 広がる世界 夕餉のともしび 心をふととめたくなるような光景ばかりです この国に生まれてよかったなと思うことばかりです     わたくし  ひろいこの地上に  わたくしは何一つ持ってはいない  くらしもまづしいし  いつもあまり丈夫ではない  …

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お出かけ日和の今日

  お出かけ 今日はこどもの日 遊園地や動物園 いろんなレジャー施設 晴天と重なってどこも家族連れでいっぱいだという うれしいことだ あらためてこの国の平和さを思う 公園でお弁当を広げる家族連れを見たことがある 野原でお父さんとキャッチボールをしている姿を見たことがある 電車の中でお出かけ中の親子を見たことがある その時も どの子もみんないい顔だった 幼い子はお出かけすることが好き 幼い子は…

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桃も桜も満開になりました

  桃 桜 桃が満開になり 桜が満開になり いっぺんに揃って満開なんて何年ぶりですか 来年も見られるのかな そして 再来年も見られるのかな あと何回などと考えていたら 花びらがうなづくように舞い落ちていった   さくら  さくら  さくら  はるのゆき    まんかいすぎて  かぜがきて  さくら  まいちり  まいあがり  さくら  さくら  はるのゆき     「月のかおり」 童み…

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桜の季節になりましたね

   桜さん 毎春のことだから 何も感じないのですか いろんな人がやってきて 満開の樹の下で酒をくみかわす たくさんお話をして ただそれだけのことだから きれいだなと思う人間たちを見ているけれども 春が近づいて いつものように芽を出し 二分咲きだ 三分咲きだともてはやされて やがて満開になり 花びらを散らしていく ただそれだけのことだから きれいだなと人間たちは見ているけれども でも 桜さ…

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渡良瀬川の土手で春を先取りしました

   春のきざし 土手を歩く 菜の花が咲こうとしている 春はすぐそこまで 耳をすます 鳥たちの歌が元気 春はすぐそこまで 目を瞑る 風が匂う 春はすぐそこまで    春のはじまる日  灰色の空を掴むように、  灰色の大きな欅の木が、  葉のない枝々を、投網のように  いっぱいに投げていた冬が、  その日、突然、終わった。  そして、空いっぱいに、  微かな緑の空気が、欅の枝々に  刺繍のよ…

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春の花たちが待ちこがれています

   春の花 椿が一輪咲き パンジーもいくつか咲きだしました ボケもスズランズイセンも姫りんごも 春を待ちこがれています わが家にもいくらか春がきたなと感じます 長かった冬 そしていよいよの春 どうか短かすぎないでくださいよ 夏よ、少し待っていてくださいよ 春の花たちは直接言葉にはできないけれど 自分たちの命をせいいっぱい咲かせる準備をしているのです 命の短さは自分で一番知っているのです …

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春の気配が我が家の庭にも

    春の気配 一日一日、春が近づいている気がします パンジーの芽がずいぶん大きくなりました チューリップが地上に顔をぬくっとたくさん見せはじめています 椿はまるで今から咲くからなーと言っているようです ボケも芽を付け  ビックリグミは芽がどんどん大きくなりかけています そんなわが家の小さな庭 一日一日、春が確実に近づいています 梅も桃も桜もないけれど 気にはしません 近くに出ればしょっち…

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みなぎるパワーは山ほどあるか

   みなぎる みなぎる パワー みなぎる 闘志 みなぎる 力 みなぎる 若さ 二十歳の頃なら とっても似合う みなぎらない パワー みなぎらない 闘志 みなぎらない 力 みなぎらない 年齢 今ではこれが 本音なのかも でも ほんとうは たとえいくつになったとしても 人間生きている以上 みな切らないで いたいもの  最高の人というのは  この世の生を、精いっぱい、  力いっぱい、命いっぱ…

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公園の銀杏の散る葉を見て

   樹々 初冬の公園は 淋しい 落ち葉舞う公園は 淋しい 日の差さぬ公園は 淋しい けれど ほんとうは 「人間って淋しい人ばっかり」 公園の樹々たちは きっと思っていることでしょう 私たちを見ながら     落ち葉  木々はいま ひっきりなしに  葉を散らしている  私たちも あのように  はらい落とすことができたら▪▪▪▪  かなしい思い出や  ときに 胸をさす悔いを  ふき寄せ…

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カラオケで歌う時は

  カラオケで歌うとき 悲しい時に 悲しい歌って歌えない よけいにその場が悲しくなってしまうもの 感情が入りすぎて まわりを悲しくさせたくないから 楽しい時って 楽しい歌は歌わない 楽しい時は 他の楽しいことをやっていたいもの ワイワイガヤガヤしたり 食事や飲み会をしたり みんなと一緒に きれいな花を見たり どこかへお出かけしたり 楽しさを分かちあいたいから カラオケは 歌いたい時に 歌い…