さんが書いた連載江戸東京の日記一覧

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「高輪ゲートウェイ」の本当の理由

ええええっ 山手線の新駅が「高輪ゲートウェイ」だとニュースで言っていた。 一般応募で、一番多かったのは「高輪」 そりゃそうでしょうね 高輪ですから 2位、芝浦 3位、芝浜 この芝がらみも分かります。 「芝で生まれて神田で育ち」が江戸っ子ですから芝の字は欲しいところです。 駅の西が高輪なら 駅の東は芝浦ですので、一騎討ちです 「高輪ゲートウェイ」は130位 36人が投票。 ええええっ、は …

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江戸検定受験。最後の追い込み

去年の今ごろ、江戸検定2級を受験したお話をしました。 http://sskmszm.com/?p=6395 江戸検定受けたよ。64点 その後、結果がどうだったかお話ししていませんでしたね ということは お察しの通り はい、落ちました。 受かっていたら、おおはしゃぎで騒ぎ立てる筈ですからね。 結果の通知を見ると、64点というのは ちょうど平均点 平均点では受かりっこありません。 ただ、7…

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来ました!いよいよ江戸の寿司

蕎麦、鰻と来ました。 待ってました!いよいよ江戸の寿司です。 ■■江戸の寿司■■ 昔、寿司といえば、なれ寿司 魚を米麹によって発酵させた保存食です 鮒寿司なんかがそうですね 江戸時代でも中期まではその発酵させた寿司でした ■■笹巻きけぬきすし■■ 人気寿司店の見立て番付の中、現在も続く老舗があります。 東の前頭にあげられた、笹巻きけぬきすし、です 創業は赤穂浪士の討ち入りで江戸が騒いだ、…

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江戸時代の庶民が狂乱した、おかげ参りとは

お蔭参り(おかげまいり)の背景となるお伊勢さんの話はしましたね 今回はお蔭参りがどういうものかを説明します 次回はなぜそんなことが起きたのか考えてみたいと思います。 そしてそのあと、ええじゃないかに続いていきます 「おかげまいりとええじゃないか」という本も読みました ■■お蔭参りとは■■ 江戸時代にほぼ60年周期で3回起きた社会現象です 庶民が寄ってたかってどっとお伊勢さんに押し寄せた 1…

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お伊勢さんなる特別なもの

江戸には色んな娯楽がありましたね 歌舞伎、相撲、本、 吉原もね でも、やっぱり最大級は旅 旅に関わる話を何回かに渡ってしたいと思います ■■ええじゃないか■■ さらに別の視点 江戸のことを調べていくと どうしても気になって気になって仕方がないことが出てきます 一体何なんだこれは! ええじゃないか 庶民が狂乱した社会現象です 今の我々が想像できるレベルではない気がする 気になって仕方が…

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江戸の鰻はなぜ急に

前回、お蕎麦の話をしました。 今日は鰻です。 ■■鰻■■ 鰻も蕎麦と同じく屋台から始まりました 今はうな重が最もポピュラーですが 当時は、蒲焼きが串にして売られていました。 値段は一串16文 今の値段にして150円くらい リーズナブルな食べ物でした 安い、うまい、栄養満点と申し分なし たちまち、江戸の定番グルメになります。 だんだん、店を構える鰻屋も登場してきます。 煙が出るというこ…

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円楽の大江戸なんでも番付、蕎麦屋から

円楽の大江戸なんでも番付 という本を読みました。 BS朝日で、放送されている番組だそうです。 前に楽太郎だった円楽が司会です。 相撲の番付表がありますね。 あれになぞらえて、江戸時代に 色んなジャンルの色んな番付が色んな人から出されました。 一枚ペラでいいし、白黒でいいので とっても手軽。 何かというと番付表。 いやあ、俺だったら、こっちを入れるね と、話題が広がって、ひとしきり楽しめる…

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江戸検定受けたよ。64点

今日、江戸文化歴史検定を受け終わったところです。 いきなり2級受けました。 受け終わったら、すぐに解答をもらえました それで答え合わせしたら 64点 ■■そもそもの話から■■ そもそも、なぜ江戸検受けようと思ったかというと ウォーキング同好会やってて、 江戸の色んなこと、すっごい詳しい人がいて かっこいいなぁ と思ったことによります。 日記にも書きましたね 半年以上前だけど 実はそれか…

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江戸の教育、点数なし

江戸の識字率は85%と、当時の世界のどの都市よりも高かったという話はしましたね 今日は手習いという場所についてお話ししたいと思います。 ■■手習い■■ 寺子屋という名前は武士に限定されて許されているので 庶民は、寺子屋とは言ってはいけません 手習いとか、手習い師匠とか言います。 ただ、地域によっても違っていて、関西の方では全て寺子屋と言います。 義務教育ではないので、行っても行かなくても良…

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江戸のおばけは、こう楽しむ

江戸の文化をいくつか紹介しましたが、今日は怪談です。 ■■百物語■■ 仲間内で、怪談会が催されます。 ぜひみなさんも、以下のような手順でやってみてください。 3つ部屋が繋がった家に7~8人で集まります。 その3つの部屋からは全ての刃物をのけておいて下さい。 端の部屋に丸くなって座ります。 その部屋は何の灯りもつけません。真っ暗です。 真ん中の部屋も真っ暗にします。 残りの部屋に灯りを準備…

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江戸時代に書かれた未来予想

江戸時代になんと未来を予想した本が出されておりました。 一冊ではなく色んな人が書いておりまして 「未来記もの」というジャンルを形成しています 真剣に理論立てて、というものではなく そんなバカなと笑ってもらうためのものですが 中には、ドキッとするようなものも。 さあ、はたして当たっておりましたか ■■ズバリ未来予想■■ ■季節感がなくなる 旬の時期がべらぼうに早まる ■高級志向となり、贅…

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江戸の娯楽と言えばやっぱり相撲

江戸の娯楽と言えば、いろいろありますね。 歌舞伎、相撲、旅行、吉原・・ 相撲は男性の娯楽の代表格ですね ■■相撲■■ なぜ、男性の娯楽と言ったのか 実は、江戸時代の最初の頃の相撲は女人禁制だったんです。 土俵の上は今でもそうですが 見るのもダメ。 ヒートアップした観客の上に、水がバシャっとかけられる かなり荒々しい場所だったようです。 相撲の歴史自体は古代まで遡るんですが、土俵ができたの…

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江戸のシャレ

前回、江戸の道楽で、わざわざ金を払ってシャレを習う、 という話をしましたね 秀句指南、と言います。 今日は、その補足版です。 今みんなが使っている単純なダジャレよりは、ひとひねり入っているので 相手もちゃんと答えを知っていないと笑えない。 金払ってでもいっぱい覚えておかないと、ついていけない訳です。 では、いくつか紹介しましょう。 ■明店(あきだな=空き家)の恵比寿さん あいつは、明店の…

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江戸の道楽

江戸っ子は、意外に裕福だったという話はしましたね てことなんで、 色んな道楽も楽しんでいたようです。 ■■衣食住■■ 衣の終点は、足袋、履き物 食の終点は、茶 住の終点は、庭 それぞれの終点を極めようとすると 金ばっかりかかって大変だったようですね。 ■■変わった道楽■■ 江戸らしい、ちょっと変わった道楽を紹介いたしましょう。 ■■音曲■■ 唄や三味線ですが だいたい、ちょうどいい年頃の…

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第12回 江戸のお風呂はどうやっても混浴

■■お風呂好き■■ 江戸時代の江戸っ子は風呂が大好き。 最低でも、朝の仕事前、夕方の仕事後の2回は入ります。 4〜5回入るのも珍しくない。 入浴しすぎて、肌はパッサパサだったらしい。 江戸っ子はこれが自慢。 垢抜けしたとは、このこと。 ■■銭湯■■ 住宅事情がとても狭いので、よほどの金持ちでない限り自宅に風呂はない。 営業時間は朝8時から夜8時 平均して120円くらいなんだけど 良くいく人…

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第11回 江戸は、第三のイデオロギー

江戸は極端に行政の人数が少なく、自主運営に任されていたという話をしました 江戸の庶民は、そこそこ裕福だったという話もしました。 アルバイト事情の話もしました。 今回はその辺りを踏まえての話です。 ■■不満爆発しなかった■■ 何度も言いますが、260年もの超長きに渡って同じ政府の形がずうーっと続いた。 なんで不満爆発しなかったか。 少しずつ、少しずつ発展していっていたからだと思うんです。 …

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第10回 江戸のアルバイト事情、月半分で暮らす方法

前回、江戸時代はみんなそこそこ裕福だった、という話をしました。 もちろん、例外もあります。 今日は、その例外になっちゃった人の話。 一日江戸人に書いてあった話です。 ■■だめになったら■■ 農業でうまくいかなかった。 食ってけない。 首くくる? 痛そうやし そうや! 江戸、行ってみよ ということで、江戸へ。 ■■なんとかなるさ■■ 江戸良いわ。 大好きっ。 何とかなりそうな気がし…

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第9回 小僧ってねずみ小僧だけじゃなかったのね

一日江戸人、という本を読みました。 杉浦日向子さんの書かれた本で 江戸の色んな楽しい話が書かれています。 挿し絵もおそらく本人が書かれているんだと思いますが、 ほんわかとしてとてもかわいい挿し絵です。 ぜひ読んでみてください。 いくつか紹介していきたいと思いますが 今日は盗人のお話です。 江戸時代にも色んな泥棒がいましたが、 一番有名なのは、ねずみ小僧ですね。 私はこのねずみ小僧しか…

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第8回 江戸時代は農民含めそこそこ裕福だった。

大江戸開府四百年、という本、とても魅力的かつ感動的な本でした。 行政側の人数は極端に少なく、ほとんど庶民が自主的に運営していたこと。 権あるものは禄少なく、という基本方針 など、 知らなかった江戸時代の基本的なベースとなっている、考え方や事実や習慣。 勘違いしていたというより、考えてもいなかった事ばかりなんだけど 全くイメージしていなくて、びっくり、という事ばかりでした。 今回は人々の裕福さ…

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第7回 権あるものは禄少なく

大江戸開府四百年事情、という本を読みました。 へえ、知らなかった、ということがいっぱい書かれていました。 その中でいくつか紹介していきたいのですが、 江戸時代の政治の基本的方針。 ひとつは、ほとんど政府は、取締りをしていなくて、 庶民の自主的な運営に任されていたということ。 これは、粋の話に絡めて、一度お話ししましたね。 今日は、権力者って、どんなだったか。 ■■権あるものは禄少なく■…