さんが書いた連載日本の文化の日記一覧

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[迷信]5 夜に口笛を吹くと蛇がくる

写真つきはこちら http://sskmszm.com/?p=36480 「科学で読み解く迷信・言い伝え」シリーズ ■■夜に口笛を吹くと蛇がくる■■ 夜に口笛を吹いていると、大人から 「蛇がくるからやめなさい」 そうなのかなあ 蛇って耳あるんだろうか 口笛の音は聞こえるんだろうか 蛇に耳があるかと言われると あるっちゃあるし、ないっちゃない 蛇は非常に聴覚が発達しているんだけど い…

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[寺社建築]木造建築なので

写真つきはこちら http://sskmszm.com/?p=34125 建築における、西洋と東洋の根本的な違いは石か木か 特に日本は木材が多くとれたので、建物は木造のみ 木の特徴を考えた上での建築となります。 木造を石や鉄筋コンクリートと比べた特徴をざっと考えると以下の感じでしょうか ゆがむ 腐る 燃える それらを総合して耐久性が石に比べると劣る 加工が楽 湿気を一定に保つ 夏は涼しく冬…

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[名僧]鈴木大拙。西洋に仏教で貢献しよう

本当は連続でセキセイインコの孵化の話題にしたかったのですが 変化なしの一日でした 計算上は生まれる筈なんですが。 ということで、各シリーズ通常の順番に一旦戻ります。 名僧シリーズ、明治時代です。 鈴木大拙は、ちょっと面白い経歴を持っています。 ■■鈴木大拙■■ 1870~1966年 金沢の儒医の家の子として生まれますが 六歳で父を失い、経済的に苦労します。 せっかく第四高等中学校に受かり…

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[江戸城] 崖にお堀なんて作れますか?

江戸城シリーズ、石垣は一旦終了にして今度はお堀にいきましょう ■■お堀■■ お堀は、お城に簡単に入れないようぐるっと取り囲むものですね ということは、ドーナツ状に繋がって、全て水で満たされている 普通、そうイメージします。 私もそう思っていました。 ところが江戸城では違うと言うんです。 そんな馬鹿な ■■江戸城の高低差■■ 江戸って、西半分と東半分で、全く地形がちがいます 西半分は山の…

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[江戸城]石垣を考える。続きの続き

http://sskmszm.com/?p=22586 [江戸城] 石垣を考える http://sskmszm.com/?p=22759 [江戸城] 石垣を考える。の続き の続きです。 ■■刻印石■■ 天守閣は3回建て直された話はしました。 http://sskmszm.com/?p=22436 [江戸城] 天守は3回丸々変わって、その後なし 家康と2代秀忠、3代家光です 家光の時って、シス…

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へんちくりん、江戸の面白絵

へんちくりん江戸挿絵本、という本を読みました。 改めて、江戸大好き 茶の精神です。 茶化す、の茶ですね これから紹介しようとしているのは、大きなくくりでいうとパロディですが 風刺のような、批判精神があるわけではありません。 その場でクスッと笑ってそれでしまい。 後に何にも残らない。 そんな言わば「つまらない」ことが大好きな江戸の人たち 大田南畝、山東京伝、酒井胞一といった超一流の芸術家…

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2年に一度のお楽しみ、神田祭りでわっしょい

江戸三大祭りにして、日本三大祭り 2年に一度ですから、これを逃すとえらいことになります。 午前中に色んな用事を済ませて それ行けっ ■■神田明神■■ とか何とか言っておりますが 実は神田祭りは初めて。 何がどうなるのか分かっておりません。 いずれにしても神田明神に行けば良いのでしょう。 神田明神は得意です。 すごい人。さすがです。 http://sskmszm.com/wp-conten…

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元号の名付け方、その3。菅原さん、こっちが良いです。

http://sskmszm.com/?p=17635 元号の名付け方 http://sskmszm.com/?p=17643 元号の名付け方、その2 の続きです。 今回は手続き的なことをお話しましょう。 ■■天皇■■ 新しい元号を何にするか最終的に決めていたのは天皇です。 でも、天皇が膨大にある中国の文献に当たるのは無理 そこで、文章博士(もんじょうはかせ)なるひとたちが 候補を洗い出し…

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元号の名付け方、その2

http://sskmszm.com/?p=17635 元号の名付け方 の続きです。 ■■良く使う文字■■ 最初の頃に4文字というのがちょろちょろあるのですが 落ち着いてからは、漢字二文字でずっと来ています。 良く使う文字をランキングすると 1.永 29回 2.元 27回 2.天 27回 4.治 21回 5.応 20回 でもね 昭和の「昭」も平成の「成」も過去1回しか使われていないんです…

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日本庭園、借景

庭園シリーズ、一旦最終回とします。 ■■借景■■ 四方が美しい山々に囲圭れた京都 庭園だけではなくその背後の風景をも取り込んでともに愛でてきました。 このように背景を庭園の要素として取り込むことを 「借景」といいます。 ■■夢窓疎石■■ 借景の庭を、庭園の一手法として確立したのは、 室町時代の夢窓疎石(むそうそせき)。 出ました。庭園界の神様。 世界文化遺産に登録されている天龍寺庭園や西…

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日本庭園、橋あれこれ

日本庭園において、橋もまた大きなポイントになります 苑路(庭園内の道)が遣水とかの流れを跨ぐとき、 島ととやり取りで使われます。 特に池の中の中島は、神仙思想で蓬莱山とかに見立てられます。 http://sskmszm.com/?p=12812 不老不死の庭園 そこで、橋はこの世とあの世の結界、文字通り、橋渡しになります。 ■■平橋■■ 一番一般的な橋です。 故に、自己主張をあまりしない …

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日本庭園、塀

前回までの庭園シリーズでは、垣の話をしました http://sskmszm.com/?p=16980 日本庭園の、生け垣と刈り込み 同じく境目を区切るものとして、塀もあります 塀と垣ってどう違うんでしょう パッと頭に浮かぶイメージとしては全く違います 生け垣と、土塀は明らかに違うとして 竹は垣で、木は塀という境が微妙 改めて、どこからどこまでが塀で、どこからどこまでが垣かと言われると うー…

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日本庭園は、死なない苔で決まり

日本庭園シリーズ、植物系にいっておりますが 大物を忘れてやしませんか、と ■■苔■■ 日本庭園にも思ったより前から芝が使われていたという話はしましたが 日本庭園らしさといえば、やっぱり苔 君が代に歌われている植物ですからね 日本を象徴しております。 苔ってものすごく種類が多い 世界にざっと2万種類、日本に2千種類 じめじめ日本の面目躍如ですね 苔寺と言われている京都の西芳寺だけでも100…

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日本庭園の、生け垣と刈り込み

■■生け垣■■ 出ました、生け垣 庭園からのアプローチではなく 「木」からのアプローチでも、生け垣って大きなテーマ 歩いていて、木を楽しもうとすると まず一番手っとり早いのが、生け垣と街路樹 それぞれ、使われる木が違う 生け垣に落葉樹とか使っちゃったらスカスカになっちゃいますから 住宅街は生け垣だらけです。 http://sskmszm.com/wp-content/uploads/im…

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日本庭園の、垣(人工の垣)

庭園シリーズ、垣(かき)にまいります ■■垣■■ 庭の境界を決めるための囲い 垣の語源は「かぎり」 人工の庭園と自然を区別し 庭を見たいと言う気持ちを焦らせて高める演出効果もあります。 生垣(いけがき)と人工の垣に大きく分けられます。 ■■人工の垣■■ 色んな素材はありますが、一番一般的なのは、竹垣 この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけた 生まれてこのかた、一度た…

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庭園の植木。特に重要な松

庭園シリーズ 庭園には欠かせない、重要な要素、植物を見ていきましょう ■■植木■■ まずは植木から 常緑広葉樹、落葉樹、針葉樹、竹笹類、をどう組み合わせていくか 大自然を切り取ってコンパクトに象徴化する日本庭園では コンパクトに扱いやすい木が好まれます。 公園だと、大きく成長する木でも良いんですけどね 演出効果の高いものが選ばれることになります。 四季おりおり、って事が特に重要 春は…

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日本庭園での一番の大物。築山

日本庭園での色々な要素を見て参りました。 石がらみを一通り終えたので、いよいよ一番の大物に行きましょう。 ■■築山■■ 山です。 池は海を表していたので、次は山が必要です。 庭園にある山は基本的には「築山」(つきやま)と言います。 徳川家康の正室は築山殿でしたね 全部築山でも悪くはないと思うんですが 傾斜が緩やかなものは野筋(のすじ)と言って区別する場合があります。 傾斜が急であれば、荒々…

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企画展「東京の文化財庭園」に行ってきました。

毎日、通勤で都営地下鉄を利用しているんですが 中吊り広告でこんなのがぶら下がってます。 http://sskmszm.com/wp-content/uploads/pic_20180814.jpg 都営ですから、都立9庭園の宣伝はしたいですね。 都立9庭園が一堂に見れるとは、ナンタルチア ずっと気になっておりました。 今日は巷では三連休の初日 私は明日の日曜日は休日出勤なので飛び飛びではあり…

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日本庭園の醍醐味。鹿おどしでカコーン。

庭園のシリーズで、石がらみです 庭石、灯篭と来まして、加工する石、その他あれこれ ■■手水鉢■■ 手水鉢(ちょうじゅばち)とは、もともと神社を参拝する際、 手で口をすすぎ、手を洗い身を清めるための「手水舎」から来ています。 http://sskmszm.com/?p=3906 初詣必見! 神社でのお参りの仕方 茶の湯では、茶室という神聖な場所に入るためのみそぎが重要になりますので 手水鉢が…

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平田玉蘊。人生には、タイミングというのがありまして

江戸のヒロインシリーズです。 ■■平田玉蘊■■ 平田玉蘊(ひらたぎょくおん)は尾道の生まれの画家です。 江戸検定の「江戸のヒロイン」のテキストでは ひらたぎょくうん、と振り仮名が振られているのですが ひらたぎょくおんとして、話を進めていこうと思います。 地元尾道の人が「ぎょくおんさん」と呼んで慕っているらしいから だったら絶対「ぎょくおん」が正解。 地元の人が言っているのが正解、と法律で…