さんが書いた連載故里の歌シリーズの日記一覧

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⑮ふるさと昭和の歌碑~助け合って復興から発展、平和へ

・戦後の昭和時代は、荒土と貧しさにえ耐え、復興に全力で突っ走り、豊かで平和な社会生活を築いた時代である。 その頃に聞いたり口ずさんだりした歌には、当時の生活感や世相が滲んでいる。強く記憶に残っている歌から振り返ってみたい。 ●昭和15年の曲;「誰か故郷を想わざる」歌:霧島 昇  作詞;西条八十 作曲;古賀政男 ・戦争で離ればなれになっ…

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⑭ふるさと川の歌 3曲紹介

・子どもの頃歌った童謡、兎追いしかの山の「故郷」、「春の小川」はさらされ行くよ、「めだかの学校は」川のなか。  どの童謡も作者がふるさとや疎開先などで体験した、川との触れ合いがきっかけとなって作っています。そんな触れ合いを多くの人が、自分のふるさとでの体験と重ね合わせて共感するから、今日まで世代を問わずたくさんの人に歌い継がれてきたのだと思います。 ・都市は川沿いに発達します。扇状地や河岸段丘の…

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⑩ふるさとの君は、お祖母ちゃんのおっぱい

5月に教え子から苺が届いて、「42人の君」を思い出した。60年前に、子どもたちの卒業時に教えた啄木の短歌です。 ・山の子が山を想うがごとくにも、悲しき時は君を思へり   歌を紹介してから、私は子どもたちに尋ねた。君たちにとって「君」とは、誰ですか? 何ですか? 子どもたちは答えてくれた。 「先生、友達、用務員さん・・・教室、机、靴箱、校庭、鉄棒、桜の木、・・・」 私はつけ足すように言っ…

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故里の歌シリーズ ⑤ふるさとへ強い想い~納沙布岬  歌 李 成愛

数年前、釧路から足を延ばして根室に行った。 一本道を単調に走ると、灰色の空と海が広がって終点。 緑が少なく、食堂と灯台の他は荒涼とした地の果て。 記念塔や希望の灯といった建物を拝し、海の彼方に目を凝らした。 うっすら島影が見えるようだが、幻のようだ。 視界に人影もなく、見捨てられた地に居ると感じた。 ウトロや羅臼より寂しい所だと、心寒く感じた。 釧路に帰って、スナックで「納沙布岬」を歌った。…