さんが書いた連載災害ボランティアの日々の日記一覧

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災害ボランティアの日々(2018年から4年後)

岡山の被災地としては真備が知られていますが、 岡山市平島も2000戸を超える家々が被災しました。死者こそ出さなかったものの、その後の道程は決して平坦なものではありませんでした。 あれから4年、災害ボランティアに関わった人々を集めての田植えが行われました。 手植えでしたが、 40人が参加してくださったため、あっという間に終わりました。 田植えのあとはお待ちかねの 『みんなでランチ!!』 平島…

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災害ボランティアの日々(最終回です)

災害ボランティアの日記も一区切りつかせていただきます。 恐らく百回以上、ボランティアとして入らせていただきました。 大半が18年の7月から19年末までのことです。20年21年はコロナのため、ほとんど活動できていません。 災害ボランティアの活動は大半が泥にまみれ、単純な作業の繰り返しでした。 ある意味なんの面白味もありません。 しかし、被災者の方の喜び、ここでしか出会うことのない仲間、それらが原…

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災害ボランティアの日々(2019年日付?)

今回もキリスト教系の大学生とご一緒させていただきました。 水害で家が傾いており、その中での作業です。 20分もすると気持ちが悪くなり、吐きそうになりました。今回は余りお役に立てなかったような😌。 帰り際、大学生がシューズの忘れ物をしていったことに気づきましたが、時すでに遅し。 大学名とお1人の苗字しか覚えておらず、ボランティアセンターでは取り合っていただけなかったような? 取り敢えず私がお…

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災害ボランティアの日々(2019年2月2日)

2019年2月2日ボランティア この辺りになると何回目のボランティアかわからなくなりましまた。 今回は2階からの運び出しです。 すべて浸かっていたため、廃棄するしかありません。タンスや机を如何にして運び出すか。これには腕力とコツが必要です。 被災者の方によると、2年前に瓦を拭き変えられたとのこと。かなり大きな家でしかも2棟。驚くような金額でした。 ご覧になってわかるように、一階の屋根は…

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災害ボランティアの日々(2018~ 2019)

ボランティアで思い出深い3人を紹介させていだきます。 1人目はひげの兄ちゃんです。 30手前ぐらいかな。 彼はボランティアのため仕事を辞め、毎日ボランティア活動に邁進していました。 災害処理が一段落つくまで、ひげを剃らないと決めていました。 その彼とよく一緒になるのですが、彼と私が部屋の壁を壊す作業をしていたとき、私の方をしきりに気にするのです。 私に負けまいと一生懸命バールを振り回し、壁を壊…

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災害ボランティアの日々(2018年〜48日目)

48日目 ボランティア経験からチームリーダーになることが多くなりました。 今回はなんとオーストリア大使館員の方が参加されました。 英語しか話せないとのこと。身振り手振りと私のJapanese Englishで、何とか作業内容は伝わったようですが? 英語が喋れたらなとつくづく思った1日でした。 後日メールするからとアドレスを聞かれましたが、その後連絡はいただいておりません😓 肝心の作業内容は…

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災害ボランティアの日々(マスコミ編)

何度かマスコミの方とボランティアをご一緒させていただきました。 今回の方はボランティアをしながら取材をされていました。 一生懸命作業されながらその合間に取材されていたので、とても大変だったことでしょう。 ただ、1つ気になったことがあります。記事の方向性は決まっていたものと思われます。 大変な状況で立ち直ろうとする被災者とそれをサポートするボランティアたち。 確かに多くはそうでしたが、現実は異…

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災害ボランティアの日々(ドラマ日本沈没)

日本沈没と災害ボランティア 今夜、日本沈没の最終回ですね。 流石に、日本が沈没したらボランティアどころではなくなりますが、南海トラフや首都直下地震、豪雨災害の後には、必ずボランティアが必要となってきます。私達は被災者になる可能性だってあります。 豪雨災害レベルでさえ、ボランティアなしでは前に進めません。 現代日本ではボランティアがなくてはならない存在です。 では、どういう方がボランティア…

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災害ボランティアの日々、40日目(2018年~)

上智大学の学生さん達がボランティアに参加されました。 学校としてボランティアを募り、大学職員の方も参加されていました。 災害ボランティアでは、キリスト教の牧師さんや信者さん、キリスト教系の大学生によく出会います。 仏教系や新興宗教の方とはご一緒したことはあったかなかったか? 特に何教を信仰している訳ではありませんが(家は浄土真宗でした😅)、キリスト教を身近に感じ、少しは理解できたような気分…

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災害ボランティアの日々(特に気になったこと)

災害ボランティアで特に気になったこと 2点 1点目は泥棒が多い。 えっ、まさかと思われるかもしれませんが、火事場泥棒ならぬ、自然災害泥棒がいるのです。しかも、1軒や2軒ではありません。10軒に1軒は被害に合っているのではないでしょうか。(あくまで、私のお聞きした範囲でのことです) お金、貴金属はもちろんのこと、工具まで、盗まれるのです。しかも高圧洗浄機等の災害ボランティア用の工具をです。 最初…

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災害ボランティアの日々、33日目(2018年~)

11月に入り、作業の多くが、柱磨きになりました。軽作業のためか、女性が多く参加されるようになりました。 水害では、床上浸水すると、床を剥がすだけではなく、1階の壁も全て取り外さなければなりません。 ただ、床上10、20cmであれば、壁を全て剥がすことに抵抗があるようです。 当然かもしれませんが、一旦水に浸かるとほぼ100%カビが生じ、全面を覆ってしまいます。 床下だけを処理した場合、数ヶ月後に…

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災害ボランティアの日々、32日目(2018年~)

今回も忘れることの出来ないボランティアになりました。 ボランティアに入ると、被災者の方がまず話を聞いてほしいと仰られました。 どういう状況で被災したか、 迫る水を避けるために二階へ、 水が上がってきたので、奥さんの手をひきながら屋根裏に登るか思案した、 真っ黒な中不安な夜を過ごし、船で助けに 等々。 作業に入る前30分程お話を伺いました。 さらに、昼の休憩時にもいろいろとお話を。 被災…

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災害ボランティアの日々(スーパーボランティア尾畠さん)

スーパーボランティア尾畠さん 災害ボランティアを語るときに必ず話題にあがるのが、スーパーボランティア尾畠さんです。 尾畠さんと一緒にボランティアをされた方何人かとお話をする機会がありました。 意外にも批判的に話される方もおられ、少し驚きましたが、批判はあるとしても凄い人であることは間違いないでしょう。 災害ボランティアは一般的なボランティアとは少し異なり、大きく3種類に分かれると考えてい…

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災害ボランティアの日々、二十三日目(2018~)

前回の古民家でのボランティアです。 今回は 突然、料理を作って欲しいと頼まれました。 他の皆さんはどこかで作業をしているようで、私は遅れて行ったため、想像だにしなかった事態です。 しかも、20人分の料理です。用意されたものは、ジャガイモとタマネギ、あと味噌と何かの肉があったようななかったような? 甘味噌味のよくわからないものを作ってしまいました。味はそう悪くはなかったと私は思っていますが・・…

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災害ボランティアの日々、8月末(2018年~)

岡山市平島の災害ボランティア 今回は心強い方々が、ボランティアとして駆けつけて下さいました。 アメリカ人4人、台湾から3人の大工さん を含めて15人。 3人の大工さんは台湾からわざわざこのボランティアのために来日されました。 さらに総勢20名近い方が来日されるとのこと。しかも1ヶ月に渡って滞在予定です。 そこで今回の3人の大工さんは被災した古民家を住める状態にし、さらに台湾のボランティアが…

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災害ボランティアの日々、二十二日目(2018年~)

災害ボランティアは、 心の底から楽しいと思えるときがある。 9月に入って少し作業内容が違ってきました。泥を掻き出した後の柱磨きです。 泥が柱にへばりついて何度擦ってもなかなか落ちません。落ちたように見えても、また浮き出てきます。 その泥を落とさない限り、そこからカビが生えてきます。 今回は、10名のボランティアが被災者宅で柱磨きをさせていただきました。 作業を終えると、被災者の方がみんなで写…

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災害ボランティアの日々、十三日目(2018年~)

8月上旬、やっと真備に入ることができました。 ボランティアセンターに到着したときは、既に何百台もの車が停められており、少し焦りながら受付を済ませました。 50人単位で椅子に座り、横に並んだ5人を1グループとして、 10分程度のレクチュアを受けました。 そこからまた15分かけて、バスで真備の支所に移動します。 そして、支所から1グループずつ被災現場に向かいました。 真備では全国からボランティア…

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災害ボランティアの日々、十二日目(2018年~)

作業内容は、泥出しと公園に山積みになった被災物(水に浸かった家電や家財等など)の運搬です。 今回は、東京や横浜、静岡、神戸、明石、岡山のメンバーとご一緒させていただきました。 その中の1人A君は、昨日夜に横浜を出発し、ヒッチハイクで朝方岡山に着きました。 その日は9時半位からボランティアが始まり、3時前には終わったように記憶しています。 休憩を挟みながらなので、正味4時間程。 A君は終わると直ぐ…

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災害ボランティアの日々、十日目(2018年~)

今回は寄付された物品の仕分け作業です。 全国どころか全世界から物資が届けられてきました。 何語で書かれているかわからないような物、缶詰がへっこんで大丈夫かなと言うような物まで。 それでも本当にありがたかったです。 世の中には心ある人がいかに多いか、改めて実感させられました。 そこでは物資を仕分けしながら、被災者の方にお渡しもしていたのですが、中には被災者ではないと思われる人も。 しかも半端な…

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災害ボランティアの日々、九日目(2018年~)

被災から2週間を過ぎる頃、全国からボランティアが駆けつけて来られるようになりました。 今回は、大阪や名古屋、神戸、徳島、岡山等のメンバーといっしょに作業をさせていただきました。 作業は泥出しです。2週間が過ぎても手が付けられていない農業倉庫。かなり年季の入った建物でした。 農薬や肥料が泥と混ざり合い、2週間猛暑の中で熟成されていました。 スコップで泥出しをするのですが、凄まじい臭い。ウンチが芳し…