柳条湖事件の首謀者は何故A級戦犯にならなかったのか？

A級戦犯というのは、戦勝国が勝手に仕立てたものです。あまりあてになりませんよ。
ごぼうを食べさせただけで、木の根っこを食べさせたのは捕虜虐待であると言う事で、戦犯になった人もいるくらいですから・・・。

まあ、平和主義者というのは他の方がおっしゃっている通り、地元びいきもあるんでは無いですか？

地元びいきもあるのでしょう。石原の世界最終戦論で大東亜戦争を最後の戦争にするとの思想が平和主義に結び付けられていると思います。

A級戦犯にならなかったのは、裁判が太平洋戦争を対象にし、満州事変まで及ばなかったこととA級戦犯の筆頭挌の東條を批判していたことによると思われます。

石原は庄内藩の出で、東北諸藩出身者は、明治維新で賊軍とされ、この戦争で名誉を挽回したいという思いが強かったように感じられます。石原と共に満州事変を決行した後の陸軍大将、板垣征四郎も盛岡藩出身で、やはり家は日蓮宗、板垣はA級戦犯に指定され、処刑されています。

たしかに、石原莞爾は満洲事変の首謀者とされていますが、満洲国の運営等については、主流の人とは違った考え方を持っていたようです。

例えば、石原は満州国を満州人自らに運営させることを重視してアジアの盟友を育てようと考えており、これを理解しない東條と対立して、「東條上等兵」と呼んで馬鹿呼ばわりにしたとか。

相次ぐ左遷の後、太平洋戦争開戦前に、現役を退き、民間人になっています。

太平洋戦争に責任はありません。その点が誤解されているようです。