世界遺産のメリットとは

富士山は「世界文化遺産」です。
信仰と芸術としての観点で申請し、ＩＣＯＭＯＳの登録勧告がでたものです。静岡９、山梨17 の史跡などの構成資産が対象となっていますので、小笠原のような自然遺産とは異なります。お間違えなきよう.....

1990年ころより、「自然遺産」としての運動がおきましたが、山麓のゴミ問題などにより、「文化遺産」に切り替えて、今回の勧告に至りました。

メリットは、まず、知名度があがることによる観光集客でしょう。加えて、富士山の文化的価値がアピールされることにより、登山のルール徹底や、産廃不法投棄、四駆車の不法入山が減ればメリットになります。

ただし、それに伴うゴミ問題も抱え込むことになろうかとは思います。規制がされるのはしかたありません。これまでが、野放図にされていたのです。日本の象徴を守っていかなければなりません。なお、今期よりの登山のは、各登山道ともに入山料が検討されています。

以上、静岡県人からでした。

メリット
遺産が公的に保護される。・・・・これが本来の目的
知名度が上がる
観光客が増え経済的に潤う
デメリット
規制で自由度が無くなる・・・・例えば家屋の改造ができない
規制で立ち入りできなくなる・・・・自然遺産
観光客が押し寄せ住民の平穏な生活が乱される
観光客によるゴミ、破壊の問題

世界遺産の本来の趣旨は貴重な遺産を保護し後世に引き継ぐと言う事ですが、それが商業主義と結びついて色々な弊害が生じているのが実態です。

どう言う視点で捉えるかにより評価が違うと思います。
メリットは他の方が仰るでしょうから、デメリットについて考えましょう？

自然遺産には人間が後から手を加えられないという制約が生まれます。
つまり登録した状態だけを維持するということになります。
観光開発も出来なくなるということです。
トイレ、ゴミ箱、お土産屋さん、ロープウエー等が作れません。
（申請前に作るのは構わないらしい？）
恐らく富士山が崩れるような事が有っても砂防ダムは作れないんじゃあーないかな？
自然遺産の中には指定を外してくれと言う話も聞きますよ。