連載:クラシック

吉田秀和氏のご逝去を悼んで

吉田秀和氏が亡くなられたとの報に接した時、wakohは衝撃を受けた。直にその謦咳に接したことはなかったにもかかわらず。
 それから、また数日が過ぎてしまった。以前なら、その日のうちに、たとえ短かろうが、哀悼の意を表する日記を書いたことであったろうに。
 吉田秀和さんが亡くなられたのは、5月22日のことであったらしい。98歳だった。そのことが報じられたのは、5月28日になってからだった。

 wakohは現在では朝日と読売の2紙しか購読していないけれども、両紙とも一面で顔写真入りで報じ、評伝を記し、社会面では、高名な音楽関係者による悼む記事もでた。「