懐かしきバブル時代

東野圭吾の「あの頃の誰か」を読了した。本書は、1990年代初期の作品で単行本未収録のものを7篇収録した短編集である。
 シャレードがいっぱい:弥生が惰性で付き合っていたバブル紳士?が殺され、現場にはダイイング・メッセージが残されていた。弁護士の尾藤と協力して調査を進めると、どうやら富豪一族の遺産相続争いに巻き込まれた結果らしいことが判明する。登場するのは、富豪のバブリーな子供達と清楚な隠し子。最後にどんでん返しが待っている。アッシー君、ホテルのプール、クリスマス・イブのホテル争奪戦など、懐かしいフレーズが次々と登場する。
 レイコと玲子:二重人格者の美少