梁山泊の束の間の平和

北方謙三の「岳飛伝 第4巻 日暈の章」を読了した。岳飛伝は、水滸伝、楊令伝に続く、北方大水滸伝シリーズの第三部である。
 金は政治の中心を会寧府から燕京へ移し、南宋と全面対決に入る。戦時体制のため麦の不足する金で、不正が横行するが、蕭?材の働きにより、麦が放出される。
 岳飛が遂に淮水を渡渉する。岳飛と兀朮が直接激突する。胡土児が援護に駆けつけるが、逆に孟遷に弾き返され、剣と兵を失う。岳飛と兀朮が再度激突するが、兀朮を守る胡土児が、岳飛に一蹴される。
 丞相の完顔成が病に倒れたため、かつて軍閥であったダランが遂に軍権を放棄し、完顔成の跡を襲い、金の丞相と