桃の花をひと枝、飾る 〜2014〜

「死んだ子の歳を数える」
そんな言葉がありますが
子供だって死んだ親の歳を数えます。


母が亡くなって
あれからもう二十三年。
生きていたら
今日で八十一歳の誕生日を迎えます。

享年五十八歳。

後、一年半程もしたら
私も母親の年に追い付きます。


自分がその歳に近づくにつれ
今更ながらに
こんなに若かったんだと思い知らされます。



「忘却とは忘れ去ることなり。
 忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」

大昔の有名なラジオドラマの冒頭の
余りに有名なナレーションの一説です。

もちろん
大事な人、愛した人が亡くなって
何年経とうが忘れる事はあり