「死んだ子の歳を数える」
そんな言葉がありますが
子供だって死んだ親の歳を数えます。
母が亡くなって
あれからもう二十三年。
生きていたら
今日で八十一歳の誕生日を迎えます。
享年五十八歳。
後、一年半程もしたら
私も母親の年に追い付きます。
自分がその歳に近づくにつれ
今更ながらに
こんなに若かったんだと思い知らされます。
「忘却とは忘れ去ることなり。
忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」
大昔の有名なラジオドラマの冒頭の
余りに有名なナレーションの一説です。
もちろん
大事な人、愛した人が亡くなって
何年経とうが忘れる事はあり