岳家軍の再結集

北方謙三の「岳飛伝 第7巻 懸軍の章」を読了した。岳飛伝は、水滸伝、楊令伝に続く、北方大水滸シリーズの第三部である。
 青蓮寺が再び暗躍を開始し、銀の採掘を行う。燕青の指示により陳家村を訪れたチョ律は、青蓮寺の行う銀の移動の一端を知る。
 韓世忠は梁紅玉を娶り、二人で暮らし始める。韓世忠は南宋水軍の調練に励み、対梁山泊水軍戦を見据える。梁紅玉は秦檜の命により、日本の博多津への航路を拓くが、交易を開始することは出来ない。秦檜は長江における南宋軍の覇権確立を目指す。韓世忠は青蓮寺の浸透を察知する。
 青蓮寺の動静から秦檜は、今は亡き李富と李師師の野望に気付く