岩井三四二の「三成の不思議なる条々」。

★3.2  内容は関ヶ原から30年経った江戸時代、12人の下級の関係者に関ヶ原の合戦に関しての聞き込みを試みたスタイル。

うーん、新説、珍説を期待したのだけれど、これといって新しい材料が出てこなくて残念。唯一作者が着目した「三成は予め作ってあった陣地に移動した」ということぐらいか。

岳宏一郎の『群雲、関ヶ原へ」を読んだ者にとっては物足りない内容といっていい。

「なぜ大垣城から関ヶ原に移ったのか」「家康が江戸から赤坂に到着するまでの間の諜報活動が行われなかったのか」などなど知りたいことはいっぱいあるのだが・・・。

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