辻堂魁の「狼  仕舞屋侍 2」。

★3.2  九十九九十郎は小柳町の裏店に越して7年、小人目付を退いたのは部下であった男を己の不手際で亡くしたことによる。

その息子・龍之介が訪ねてくるようになった、まだ8歳である。その龍之介が柳原土手道でお七に剣術を教えている。

お七が奉公先に九十郎を選んだのは、剣術を習うことなのだが、その目的は明らかにされてはいない。

今回も一話完結で、仕舞屋に持ち込まれた武家の不義のもみ消し仕事にまつわる物語。残念ながら半ばで筋立てが見えてくる。

脇筋ながら、お七と龍之介の世界が拡大していきそう。いつ九十郎の過去が語られるのか。

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