岳家軍、小梁山軍の北進と李俊の死

北方謙三の「岳飛伝 第14巻 撃撞の章」を読了した。岳飛伝は、水滸伝、楊令伝に続く、北方大水滸シリーズの第三部である。
 南宋の闇の組織に追われ、鄭涼とともに逃走する王清は、一度は孫興が名主を務める村に落ち着くが、致死軍の羅辰の情報を聞いて再度逃走を開始する。羅辰の勧めにより南方に逃れようとした王清は、手違いから張朔と出会い、日本の十三湊に赴き、亡くなった瓊英の後継者となる。
 北進を目指し景コウに入った岳飛は、小梁山軍の袁輝を鍛え直す。密林に潜んでいた辛晃と呂英を潘寛が捉え、岳飛は二人を処断する。
 南宋の宰相の秦檜は、南宋まで微行してきた金国の丞相の