連載:日常

怒りについてのささやかな考察

加藤俊徳氏の『怒らないコツ』はたいへん示唆に富んだ書だった。先の日記では、この書の前半部分、つまり怒りの発生する脳のメカニズムについて記した。
後半部分には、いかに怒りの罠に捕らわれずにしたらよいかが具体的に記されている。

それぞれハッとさせられる考察が語られているのだが、とくに次の言葉が参考になった。

「つまり、イライラしたときは、自分に対して「どうすればいいか」ではなく、「何が問題なのか」と問うようにすればよいのです。」 
          加藤俊徳著『怒らないコツ』p.146

ここで言われていることは、「どうしたらいい?」と問うのは、脳がパ