「問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 」 エマニュエル・トッド (著), 堀茂樹 (翻訳)

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英国のEU離脱、トランプ氏の大統領選勝利と、予想を覆す出来事が続き、何か潮流が変わっているとは感じていたが、不可解で、気持ちが悪い状態が続いていた。そんなときに、この本を読んで、視界が良好になった。

著者のトッド氏は、フランスの人類学者(?)。人類学という視点から、世界の国々の文化、思想、政治、経済を分析し、その多様性への地理的影響を明らかにしてきた。国際的な現代の問題に関して多くの本を上梓し、その中に記された数々の予言、「ソ連崩壊」「リーマン・ショック」「アラブの春」「EU離脱」が、現実になったとして、話題になっている。

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