晴拾雨読~鯨にまつわる物語

 故郷・新潟の味噌汁には、黒くて薄い皮の鯨の脂身~小さいのが浮いていた。
 汁の表面が光っていたのを思い出す。
 特に美味しいとは思わなかった。
 でも鯨の大和煮の缶詰はご馳走だった。
 生の鯨の刺身を食べたのはずっと後だった。
 そして、東北に転勤になったとき、牡鹿の鮎川町だったか、鯨が名物の町を訪ねたことがあった。
 で、もう一つの思い出~小学校の低学年の頃に体育館で暗幕を張って見た映画ニュース。
 船上で捌かれる巨大な鯨の映像~湯気が上がって生々しかったのを覚えている。

 昨年の今ごろ読了した メルビル 作 『白鯨』
 先週読了した白石一郎 作