★3.5 シリーズ2作目。
鯛、鮎、蛸、鴨と材料主体の料理がこれでもかと続く。
そして今回は体調の良くない只次郎の母親、やつれた升川屋の若女将・お志乃へと薬膳風の料理に腕を振るうお妙。父親は関西で医者をやっていたという設定からの流れのよう。
そのお妙から男として見てもらえない只次郎の拠り所は鶯のルリオと姪のお栄。
糞買いの又三が姿を見せなくなり、代わりに柳井が店に来るようになった。兄嫁・お葉の実父で北町の吟味方与力。
又三が言っていた「お妙を妾にと狙っている者」は誰か。ささいな出来事と料理をうまく絡ませた物語。とうぶん読ませられてしまいそう。
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