泉ゆたかの「お師匠さま、整いました!」。

★3.5 相模国高座郡堤村(現茅ヶ崎市)にある浄見寺を舞台にした算法娘たちの物語。

漁師の娘・桃は15歳で高齢の算術家・上野清道に嫁ぎ、清道亡き後はで寺子屋の師匠を務め今は23歳。

学問をしたいと転がり込んだ15歳の孤児・春、9歳で「塵劫記」の解題を迫る鈴、桃の幼馴染で大工の平助。

浄見寺は町奉行大岡忠相家の菩提寺、寺子屋を含め何かと支援がある。酒匂川の氾濫で春は両親を失った。大岡家の手でその防災工事が始まり、春と平助も採用されるが・・・。

算法の初歩的な話を盛り込んだコミカルで爽やかな物語。
算法(算学)を題材とした物語は珍しく、娘たちが問題に