逢坂剛の「果てしなき追跡」。

★3.3 明治2年、米国へ向けて密航する男女。その名は土方歳三と時枝ゆら。

函館戦争で頭部を負傷した土方は記憶を無くし、米国商船で手当てを受けた。

サンフランシスコへ秘かに上陸した二人は追手・ティルマンを逃れ内陸へ。列車強盗やKKKの残党、インディアンなどに遭遇しながらの冒険談が展開。

最初に年表がある、何やらこれはシリーズもので「アリゾナ無宿」「逆襲の地平線」へと続くようだ。本書はそのエピソード1の位置付けか。

物語はネヴァダ州を中心に描かれ、内藤隼人と名を変えた土方を追うゆらと黒人船員・ピンキー。

当時の米国を臨場感豊かに描いているが、盛り