アメリカ人のマザー・ロード

 キャロル・オコンネルの「ルート66(上、下)」を読了した。著者は、アメリカ在住のミステリー作家である。本書は、ニューヨーク市警の冷血な美人警察官、かつ、天才的ハッカーであるキャシー・マロリーを主人公としたシリーズの第九作である。
 アッパーウェストサイドにあるマロリーのアパートの居間から、胸に銃弾が撃ち込まれた女性の死体が発見され、マロリーが失踪していた。その女性はサヴァンナ・サイラスというシカゴ在住の女性であり、他殺か自殺化は不明であるが、マロリーのアパートに数週間いたらしいことが判る。その頃からマロリーは徐々に勤務状態が不規則になり、遂に欠勤する様