宮本昌孝 の おねだり女房  影十手活殺帖2

★3.3 シリーズ2作目。4つの連作短編。久しぶりの続編が図書館で目について読むことに。前作は餅菓子屋のことしか覚えてなかったが、読み進めるうちにだんだんと周辺が見えてきた。野村市助という男の面白さも。

例によって東慶寺の寺役人・野村市助と門前の御用宿で餅菓子屋の倅・和三郎の活躍譚。東慶寺に駆け込む女たちの裏事情を探り、問題解決を図る。

和三郎はその昔、秀頼の正室・千姫を密かに守護した夏見平左衛門晴守より数えて6代目の甲賀忍び、父親の餅菓子屋平左衛門から、あらゆる忍びの術を学び、会得した若者である。

和三郎の意中の娘はかつて同じ事件で協力した公儀御