連載:近代

わが青春のバカヤロー解散

終戦後の公職選挙で社会党が政権を取り、片山哲が首相になりました。

 社会党政権はあえなく失政し、次が自由党の鳩山一郎です。ところが鳩山は公職追放になり、吉田茂が首相になりました。

 サンフランシスコで行われた講和条約は、吉田が全権大使として締結しております。

 自由党幹事長の佐藤栄作が、造船疑獄事件での逮捕寸前に、犬養法相が指揮権を発動して佐藤を救いました。

 戦後の混乱期を見事に処理した吉田茂ですが、あの「バカヤロー解散」だけは強烈な印象を今に残しています。

 吉田は、記者会見で執拗に取材するカメラマンに、手許にあった水をぶっかけたりしました